
| ローマのイメージを残しつつも、エクステリア同様「よりシャープに、より直線的に」 |
アマルフィは現時点で「もっとも進んだ」インテリアを持つフェラーリである
さて、フェラーリ・アマルフィの詳細「第二弾」。
前回は「エクステリア」について紹介しましたが、今回はアマルフィのインテリアについて見てみたいと思います。
大きな特徴としては、ローマで採用されていたタッチパネル中心の操作系から一転して物理スイッチを復活させるなどノスタルジックなファンを喜ばせる変更が加えられていることですが、これによってステアリングホイールの操作性が向上したほか、新しい10.25インチのタッチスクリーンや新デザインのシフトスイッチ、エアコン吹き出し口などが備わることでそのイメージが一新されることに。
なお、メーター内の自車表示につき、ローマでは「ワイヤーフレーム」だったもの(下)が、アマルフィでは「クレイモデル」っぽいデザインへと変更されたほか、グラフィックについてもいくつかの変更が見られるようですね。
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フェラーリはアマルフィにて「物理スイッチ」を復活
そしてこのアマルフィのインテリアにおいて最大のトピックは「ステアリングホイール上の物理ボタン。
まずは左右スポーク上のスイッチがこれまでの「タッチ式」から「物理ボタン」へ。
このタッチ式スイッチはSF90ストラダーレにて採用が始まったものですが、操作性にやや難があり、その後小変更を経て今回の物理ボタンへの変更と相成っており、しかし短期間でこれだけの変更を繰り返すのはさすがフェラーリ(モータースポーツでは頻繁なアップデートが要求される)といったところかもしれません。
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そしてファン感涙なのがこの物理式エンジンスタート / ストップボタン。
ぼくとしてはスポーク上のスイッチは「タッチ式」でも問題ないとは考えていたものの、このエンジンスタート / ストップボタンについては「タッチ式よりも物理式の方が良い」と捉えています。
なお、この新しい操作系は今回のアマルフィを皮切りに、296スペチアーレ / 296スペチアーレA、F80にも採用されることがアナウンスされていますね。
なお、このステアリングホイールはもともと「タッチ式スイッチ」内蔵を前提にデザインされているため、あとから物理ボタンを押し込むとデザイン的整合性が取れなくなるのではとも考ええいたのですが、実物を見ると「意外とうまく」まとまっているように思います。
ちなみにアマルフィ、さらにF80、296スペチアーレ / 296スペチアーレAではステアリングコラムの上に「謎の物体」が設置されており、これについては役割を確認し忘れたため、あらためて訪ねてみようと思います。
ちなみにダッシュボード左下のスイッチは「タッチ式のまま。
フェラーリ・アマルフィのインテリアもまた「直線的」に
なお、アマルフィのエクステリアにおいて「直線的」な要素が取り入れられていることについて触れましたが、それはインテリアにおいても同様で、まずはセンターコンソールがすっきりとした直線基調に。
シフトスイッチにも変更があり、スイッチの位置関係は「同じ」ながらも、そのデザインや構造が大きく変更されて「モダンな」雰囲気へ。
そしてセンターコンソールの横、アームレスト横のカットも「直線的」。※平行にラインが走っているところは要注目
そしてこちらは「ドアパネル」ですが、やはり「直線」そして「並行」。
こちらは「シートメモリー」。
ドアパネルは一気に「未来へと」進んだという印象があり、文字通り「モダンなイタリア家具」といった印象です。
センターのモニターはローマの「縦」からアマルフィでは「横」へ。
エアコン吹き出し口もローマでは「縦」であったものがアマルフィでは「横」へ。
そしてセンターコンソールとダッシュボードが「上下に分離」したのも注目すべき点ですね。
ちなみにローマだとこう。
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こちらは助手席(パッセンジャー)ディスプレイ。
シート形状は(おそらく)変更ナシ。
ある意味ではエクステリアよりも大きく変わったのがこのインテリアということになりそうですが、(エクステリア同様に)ローマの良さを残しつつも未来へと向かうヴィジョンを見せてくれている、という印象です。
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