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ランボルギーニ、史上最強「フェノメノ」誕生の舞台裏を語る。なお生産は「合計30台」、1台はランボルギーニが永久所蔵

ランボルギーニ、史上最強「フェノメノ」誕生の舞台裏を語る。なお生産は「合計30台」、1台はランボルギーニが永久所蔵

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| V12モデルライン責任者が語る「フェノーメノが現実世界に誕生するまで」 |

ランボルギーニ「フェノメノ」誕生の裏側。史上最強V12モデルはなぜ“現象”と呼ばれるのか

2025年のモントレー・カーウィークでワールドプレミアを果たした新型ランボルギーニ・フェノーメノ(Fenomeno)。

その名が示す通り、まさに“現象”とも言うべきモデルですが、ランボルギーニ史上最強のパワーを誇り、わずか30台のみが生産される超限定車。※1台はランボルギーニが所有するため、顧客向けモデルは29台のみ

デザインは「テメラリオ」のクリーンなラインと「レヴエルト」の要素を融合し、ブランドのDNAをさらに進化させたものとなっています。

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ランボルギーニ フェノーメノの位置づけ

フェノーメノの最高出力は1,080psという「ランボルギーニ史上最強、そしてV12エンジンと電動モーターの双方を強化し、新開発の7.0kWhバッテリーを採用することでこのスペックを達成しています(従来のレヴエルト/テメラリオのバッテリーは3.8kWh)。

つまるところ、フェノーメノは「レヴエルトのガワを変えただけのモデル」ではなく(”ランボルギーニの少量生産モデルはカタログモデルと大きく変わらない”というこれまでの批判への回答がこのフェノーメノなのかもしれない)、今回、ランボルギーニV12ラインの責任者であるマッテオ・オルテンツィ氏がフェノーメノの開発哲学と狙いについて語ることに。


「これは我々にとって非常に重要なクルマです。新しいレヴエルトのハイブリッド・プラットフォームを用いた最初の限定モデルであり、スタイル、技術、そしてパフォーマンスのすべてにおいてランボルギーニのDNAを極限まで高めた存在です」

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ランボルギーニ・フェノーメノのデザインと空力哲学

続けてマッテオ・オルテンツィ氏はそのデザインについて以下のようにコメント。

これまでのランボルギーニの限定モデルは「過去の歴史へのオマージュ」的色合いを持つものも少なくはなく、しかしこのフェノーメノはランボルギーニの「未来」を示す存在であり、ここがまさに「フェノーメノ=現象」と名付けられた所以なのかもしれませんね。

「極端な造形にはせず、スポーティでありながらエレガントに仕上げました。これは今後のランボルギーニのデザイン言語を示唆するものでもあります」

  • ベースはレヴエルトだが、独自の個性を持つ
  • フロアからボンネット、ルーフへと流れる空気の流れを設計
  • フロント両サイドの開口部で気流をコントロール
  • リアウイングは小型ながら可変式で高効率
  • リアディフューザーと合わせてダウンフォースはレヴエルト比で+30%
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ランボルギーニ・フェノーメノのドライビング・フィール

そしてドライビングエクスペリエンスについては以下の特徴を挙げていますが、「パッシブサスペンションの導入」がいかにもランボルギーニらしく(ライバルとなるスーパーカーメーカーの多くはアクティブサスペンションを取り入れる傾向が強い)、そして新開発のセンサーを装備するなど「走り志向」となっていることも見逃せない点。

  • パッシブサスペンションを採用し、ドライバー主導の走りを重視
  • 専用スポーツタイヤ+カーボンセラミック・ブレーキ
  • 最新センサーで横・縦・上下加速度を検知し、制御ユニットに直結
  • ブレーキ/スタビリティ制御がドライバーの入力を先読みして作動
  • 結果として「レヴエルト以上に軽快でダイナミックな走り」を実現
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ランボルギーニ フェノーメノの生産台数と顧客選定

上述の通り、このフェノーメノの生産台数は30台(うち1台はランボルギーニ保有)。

つまり実際に顧客へ渡るのは29台のみで、顧客はカラーや仕上げ、リバリーで個性を反映できますが、基本デザインは変更不可だとされ、これは安全性や空力性能を損なわないためだとコメントされています。

「これは利益目的ではなく、ブランド価値を高めるためのプロジェクトです。購入者は長年の関係を持つ顧客の中から選定されます」

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まとめ

ランボルギーニ・フェノメノは、ブランド史上最強のパフォーマンスと最先端のハイブリッド技術を備えた“究極の少量生産モデル”。
その存在は単なる限定スーパーカーではなく、ランボルギーニの未来を示すデザイン的・技術的指針だとも言える存在で、わずか29人だけが手にするこの“現象”は、スーパーカー市場において確実に新たな伝説となることは間違いなさそうですね。


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