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メルセデス・ベンツとBMW、この2-3年で過去最大のモデル攻勢を発表。2027年までに両社とも40車種以上を投入へ

メルセデス・ベンツ

| 両社ともプレミアムカーセグメントでの覇権をかけ「一歩も譲らず」 |

すでにこの時点でも「争い」ははじまっている

ドイツ最大の自動車ショー「IAAモビリティ(ミュンヘン・モーターショー)」にて、メルセデス・ベンツとBMWが揃って壮大な新車攻勢を発表することに。

両社は今後3年間でそれぞれ 40以上の新型車および改良型モデル を市場投入する計画を明らかにしており、まさに「モデルラッシュ」と呼べる展開となります。

なお、ミュンヘン・モーターショーの場でもメルセデス・ベンツとBMWは「新型GLC」「新型iX3」にて正面から対決することとなっていて、さらにメルセデス・ベンツはBMWがこれから発表するであろう3シリーズの電動版「i3」を牽制するためか、新型CクラスEVのティーザーキャンペーンを開始しています(通常、話題を分散させるため、モーターショー開始と同時に新型車のティーザーキャンペーンを行うことは稀である。行うのであれば話題の乏しい時期が定石とされる)。

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BMW:2027年までに40以上の新型・改良モデルを投入

BMWは「Neue Klasse(ノイエ・クラッセ)」戦略のもと、デザインと技術を刷新した車両を2027年までに40モデル以上投入予定。

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Image:BMW

  • 最初の新型車は「iX3」。電動SUVとしてデビュー済みだが、IAAで改めて披露
  • 続いて、来年初頭には新型「i3」セダンを発表予定
  • 次世代「X5」や「i3セダン(ガソリン/EV両仕様)」も開発中
  • 新型「X1」もカモフラージュ姿で目撃されており、ガソリンとEV両方の展開が濃厚

新世代BMWには、 新デザインのフロントフェイスや、フロントガラス下部に情報を投影するパノラマiDriveが導入される予定です。

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Image:BMW


メルセデス・ベンツ:史上最大のプロダクトオフェンシブ

一方のメルセデス・ベンツは、この3年間で40モデル以上を導入する「史上最大の製品攻勢」を宣言。

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Image:Mercedes-Benz

メルセデス・ベンツ、新型GLC EVを発表。ブランドの未来を担う「最重要モデル」、光る巨大グリルにて存在感をアピール
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  • 第一弾は新型「GLC」。最新アーキテクチャ「MB.EA」を採用し、2026年第1四半期に生産開始予定
  • 新世代「Cクラス(EV版)」も同年第2四半期に生産開始
  • EQEなど既存ラインと同じ工場でガソリン車・ハイブリッド・EVを柔軟に生産可能

さらに、 AIとデジタルシミュレーションによる「デジタルツイン」技術 を導入し、生産立ち上げの効率化を図るとしています。

加えて、メルセデスはサステナビリティ戦略にも注力。2022年以降、すべての生産拠点をカーボンニュートラル化しており、「2030年には再生可能エネルギー比率70%以上を目指す」と表明することに。

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Image:Mercedes-Benz

メルセデス・ベンツ マイバッハ
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両社の今後に注目

BMWは「Neue Klasse」を全面展開してEVと内燃機関の両立を進める一方、メルセデス・ベンツは「史上最大規模の製品攻勢」と「グリーン生産」で差別化を狙う意向。

両ブランドともに、電動化・デザイン刷新・デジタル技術をキーワードにした戦略を展開しており、2027年までにプレミアム市場での覇権争いはさらに熾烈になりそうですね。

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Image:BMW

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