
| BMWはノイエクラッセをして「60年ぶりの大きな転換点」と表現 |
ここからBMWの新しい歴史がはじまる
BMWは2027年モデルとして、新型電動SUV「iX3」を発表していますが、このiX3はBMWが掲げる次世代アーキテクチャ「ノイエ・クラッセ(Neue Klasse)」を採用した初の量産車であり、BMWにとって60年ぶりの大きな転換点とされています。
デザイン、技術、走行性能のすべてにおいて未来志向の一台に仕上げられ、ここで「なぜiX3がBMWにとってそれほど重要なモデルなのか」を見てみましょう。
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【新型BMW iX3】次世代「ノイエクラッセ」第1弾モデル、最大航続805kmで登場。今後のBMWのデザイン、そしてテクノロジーを示唆
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BMW iX3の主なスペック
- パワートレイン:デュアルモーター(前:非同期モーター、後:励磁同期モーター)
- システム最高出力:469馬力
- 0-100km/h加速:4.7秒
- 最高速度:210km/h
- 航続距離:約805km
- 急速充電:最大400kW(10分で約370km分を充電可能)
1.「ノイエ・クラッセ」初の量産モデル
BMW CEO オリバー・ツィプセ氏は、iX3を「未来に向けた最大のプロジェクト」と表現。
1960年代の初代ノイエ・クラッセがBMWをモダンブランドへ押し上げたように、今回の新世代プラットフォームもブランドの将来を決定づける重要な役割を担います。
Image:BMW
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2.新デザイン言語を採用
新型iX3では、BMWのデザインを刷新。
大きなエアインテークと新型キドニーグリル、ボディ同色のホイールアーチ、ドア一体型ハンドルなど、力強さと洗練さを両立したデザインを採用しています。
20インチアルミホイールやルーフスポイラーが標準装備され、SUVとしての存在感を強調。
Image:BMW
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3.ミニマルで先進的なインテリア
キャビンはシンプルかつ未来的なデザインに。
浮遊感のあるインストルメントパネルはドアトリムと一体化し、アンビエント照明やテキスタイル素材で上質さを演出したうえ、大きなパノラマルーフも選択可能でき、開放感を強調しています。
Image:BMW
4.「パノラマiDrive」と最新インフォテインメント
iX3には新世代「パノラマiDrive」が搭載され、ナビゲーション、3Dヘッドアップディスプレイ、サウンド演出などを統合。
航続距離が足りない場合は自動で充電ルートを提案するなどEVに最適化された体験を提供し、さらには「HypersonX」サウンドスケープが新開発され、走行フィールを聴覚でも楽しめます。
Image:BMW
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5.400kW急速充電と双方向給電
新開発バッテリーは軽量化と効率化を実現し400kWの超高速充電に対応。
10分で約370kmの航続距離を追加でき、20分で10〜80%の充電が可能なうえ、さらには双方向給電機能により外部デバイスへの電力供給を行うこともできる、と説明されています。
Image:BMW
6.「スーパー・ブレイン」による次世代運転支援
iX3は4つの高性能コンピューター「スーパー・ブレイン」を搭載し、走行制御から快適装備まで統合管理。
自動車線維持支援、衝突回避支援などの先進運転支援を標準搭載し、高速道路でのハンズオフ運転を可能にする「ハイウェイアシスタント」も用意されています。
Image:BMW
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7.高度なカスタマイズ性
「My Modes」によって、走行フィール、ライティング、サウンドまでを細かく調整(設定)可能。
スポーツ、エフィシェント、サイレント、そしてパーソナルの4つのモードが選択でき、ドライバー好みのキャラクターに仕上げられます。
Image:BMW
8.OS XとConnectedDriveによる拡張性
新世代「BMW Operating System X」によって最大7人まで個別プロファイルが作成可能。
ディズニープラスなどの動画配信、ゲームアプリ、Zoomによるビデオ通話も対応するうえ、ConnectedDriveストアからは追加の運転支援機能やエンタメ機能をダウンロードできます。
Image:BMW
まとめ:BMW iX3は未来を切り拓く一台
新型BMW iX3は「ノイエ・クラッセ」時代の幕開けを告げるモデルであり、ブランドの歴史に残る革新的SUV。
EVとしての高性能だけでなく、デザイン、デジタル体験、カスタマイズ性など、BMWの未来を象徴する存在となることは間違いなさそうですね。
Image:BMW
BMW iX3の公式動画はこちら
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参照:BMW