
| 騒音計による実測値は最大で77.8デシベル |
77.8デシベルは「うるさいオフィス」「掃除機」くらいのレベルではあるが
さて、毎日快適にランドクルーザー250 ZXに乗っていますが、「気になること」が2つあり、1つは「エンジン音がデカい」、もうひとつは「ブレーキの鳴き」。
ブレーキの鳴きはなぜか「リバース時」に音が出ることが多いのですが、今回は「エンジン音」について述べてみたいと思います。
まさかこれほどエンジン音が大きいとは
ここでいうランドクルーザー250ZXの「エンジン音」とは、エキゾーストサウンド(排気音)ではなく文字通り「エンジン音」。
これはフロントに積まれるディーゼルエンジンが発する音を指していて、ディーゼルエンジン特有の高圧インジェクター、そして圧縮着火による「ガラガラ」というディーゼルノック。
ディーゼルエンジンは空気を強力に圧縮して高温(約600℃以上)にし、そこに軽油を霧状に噴射して「ドカンと”爆発(自然着火)”」させるという方法を採用しており、空気と燃料を混ぜた混合気に点火して「燃焼」させるガソリンエンジンと比較すると文字通り「爆発力が強く」、この音が特有の騒音を発するわけですね。
なお、ランドクルーザー250に搭載されているクリーンディーゼル「1GD-FTV」はこの騒音を以下の手法によって劇的に抑えているとされますが、それでもうるさいことには変わりはなく、イメージとしては「完全にトラック」といった感じ。
- 多段噴射(パイロット噴射): いきなりドカンと爆発させず、メインの爆発の前に「ほんの少しだけ燃料を吹く」ことで、燃焼室を温め、急激な爆発を和らげている
- 遮音材の進化: エンジンルームをカプセル化したり、吸音材を大量に使ったりして、車内には音を入れない工夫が徹底されている
室内ではそれほどの騒音は感じないが
室内に関してだと、「(上述の)遮音材と吸音材の大量投入」によって、外から聞くのとは比較にならないほど音が抑えられているものの、それでも一般的なガソリン車と比較すると「かなりのノイズ」を発生するという印象で、これからランクル250を購入しようという人は、こういったエンジン音、そして室内で感じるノイズや振動については一度チェックしておいたほうがいいかもしれません(ぼくは実車が配備される前、発表と同時に注文したので、こういった音や振動を確認するすべがなかった)。
とりあえず室内については「(ぼく的に)許容範囲」なので問題はないとしても、ぼくが気にしているのは「周囲への配慮」であり、「近隣から苦情が出るのではないか」。
上述の通りガソリンエンジンとディーゼルエンジンとは性質が全く異なり、それに起因してエンジンの発する音質も全く異なるのですが、ガソリンエンジンのサウンドを「いい音」だと表現する人は少なくはないものの、ディーゼルエンジンのサウンドを「いい音」という人はほぼ皆無だと思われ、つまりそれだけ「耳障りな音」ということに。
よって、このガラガラいう音を響かせながらランクル250を走らせるのは近隣に対して非常に気が引けると考えていて、そしてこの音はどれほど低回転であっても、どれほどゆっくり走っても「不可避なほど」大きく響き渡るためにやや困っているという状態です。
実際の「音量」は大きくない
参考までに、ランクル250のエンジン音自体は「大きい」ものではなく、実際に(フロントタイヤの横くらいで)図ってみると最大でも77.8デシベル。
フェラーリ・ポルトフィーノのコールドスタート(冷間時の始動)がリアトランク付近で約94デシベル、ランボルギーニ・ウラカンEVO RWDが約103デシベルなので、それらと比較すると「音は小さい」ものの、その音質が金属的、かつ不快感を伴う可能性が高いところが「ちょっと問題」だとも考えています。
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なお、隣人の話によると、(隣人が家の中にいるときに)ぼくがランボルギーニやフェラーリに乗って夜間に帰宅しても「気付かない」そうですが、ランクル250だと「一発で分る」そうなので、やはりこのディーゼルエンジンが発する音は周囲に対してかなりのインパクトをもたらしているのかもしれません。
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