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【知らない間に争ってたのか・・・】デ・トマソ、訴訟に勝訴し「P72」量産へ加速。1,2300回転のV12計画も始動し完全復活へ

【知らない間に争ってたのか・・・】デ・トマソ、訴訟に勝訴し「P72」量産へ加速。1,2300回転のV12計画も始動し完全復活へ

Image:DeTomaso

| 新生デ・トマソは「なかなか生産が進まない」とは感じていたが |

イタリアの名門、デ・トマソ(De Tomaso)の復活を阻んでいた大きな法的障壁が取り除かれたとの報道。

2026年2月10日、ニューヨーク連邦陪審は元CEOのライアン・ベリス氏が起こした訴訟において、デ・トマソ側(オーナーのノーマン・チョイ氏)の主張を全面的に認める勝訴の判決を下し、これによって同社は数年越しの悲願である新型ハイパーカー「P72」の量産に全力を注げる体制が整っています。

デ・トマソ復活第一弾、「P72」がついに生産開始。パートナーはAMG創業者のレーシングファクトリー、搭載するのはアメリカンV8

Image:DeTomaso

この記事の要約(デ・トマソ復活へのロードマップ)

  • 法的勝利:元CEOのベリス氏による「株式保有の主張」や「詐欺疑惑」が陪審員により全否定
  • P72の量産開始:2019年の発表から7年。2026年後半、ついに世界限定72台のデリバリーが開始予定
  • アナログの極致:5.0L V8スーパーチャージャー(700馬力以上)と、希少な6速マニュアルの組み合わせ
  • 更なる怪物「P900」:最高回転数12,300rpmを誇る自社開発V12搭載のサーキット専用車も準備中
復活したデ・トマソの市販車第一号、P72のローリングシャシーが公開。このままでもすでに芸術品、そしてコレクターズアイテムとしてのオーラが漂ってくる
DeTomaso

泥沼の訴訟が決着。「パンプ・アンド・ダンプ」疑惑が晴れる

2023年から続いていたこの裁判は、解任された元CEOライアン・ベリス氏が「自分には会社の株式や限定車を受け取る権利がある」「オーナーは会社を売却するために価値を吊り上げている(パンプ・アンド・ダンプ)」と主張したもので、しかし陪審員はこれらの主張を「根拠なし」として棄却することに。

逆に、裁判所は”ベリス氏が忠実義務に違反したとして”デ・トマソ側に損害賠償を支払うよう命じており、リード弁護士のポール・ワーナー氏は「これでようやく、デ・トマソの真実が守られた」と勝利を宣言しています。

デ・トマソ「P72」はどんなクルマなのか?

ここでデ・トマソP72について振り返ってみると、この「P72」は1960年代の伝説的なレーシングカー「P70」を現代に蘇らせたモデルあり、以下のようなスペックを持っています。

デ・トマソ P72 主要諸元

項目スペック備考
エンジン5.0L V8 スーパーチャージャーフォード・コヨーテベースの専用開発
最高出力700 hp 以上-
トランスミッション6速マニュアル剥き出しのリンケージ機構を採用
シャシーオールカーボンファイバー製HWA(ドイツ)との共同開発
生産台数世界限定 72 台ドイツ・アファルターバッハで生産
価格約 160万ユーロ(約 2.5億円)-

もはや「工芸品」の内装と、アナログへの拘り

そしてP72の最大の特徴はデジタルを徹底的に排除した「宝石のような」インテリア。

  • アナログメーター:液晶画面は一切なく、精巧なアナログ時計のようなメーターが並んでいる
  • 剥き出しのギアリンク:シフトレバーの動きが見える美しいリンケージは179個のアルミニウム部品から構成されている
  • 唯一のデジタル:「デジタル」製品は後方視認性を確保するためのデジタルバックミラーのみ

これは、テスラ・ロードスターのような「ハイテクEV」とは対極にある、「100年後も色褪せない機械的な美しさ」を目指した結果でもあり、ブガッティ・トゥールビヨンにも通ずるコンセプトでもありますね。

結論:デ・トマソは「第二のパガーニ」になれるか

長らく「コンセプトカー止まり」と揶揄されてきたデ・トマソではあるものの、今回の勝訴とアファルターバッハでの生産拠点確立により、ついに「製造メーカー」としての信頼を勝ち取ることに。

さらには驚異的な高回転V12エンジンを積む「P900」のテスト車両(DT001〜DT004)も順調に走行を重ねており、2026年はデ・トマソという名前が、パガーニやケーニグセグと並んで語られる歴史的な年になるのかもしれません。

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参照:CARBUZZ

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