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| ハイブリッドによる武装でポルシェ・コルベットを狩る準備は整った |
沈黙を破るゴジラ。2020年代末、伝説は新章へ
日本の自動車史に燦然と輝く「ゴジラ」こと日産GT-R。
現行R35型の生産終了とともに一度は海へと帰った怪物が、再び牙を研いで戻ってくるというニュースです。
今回報じられたところによれば、ニューヨーク・オートショーにて、日産北米のシニアVPであるポンズ・パンディクティラ氏がメディアに対し次世代R36型GT-Rの開発が進行中である」ことを明言したとされ、2028年までに具体的な発表を行い、2030年までのデビューを目指すというスケジュールも明かされており、これが確かであれば、世間の想像よりも遥かに「すぐそこ」まで迫っているということになりますね。
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新型GT-R、日産自身も「どうなるか分からない」。パワートレーンも発売時期も未定のまま―幹部が語る“曖昧な現状”とは
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【この記事の要約】
- 公式発表: 2028年までにR36に関する「具体的なアナウンス」を予定
- パワートレイン: 伝統のV6ツインターボを刷新し、電動化(ハイブリッド)を導入
- 開発目標: 欧州の厳しい排ガス規制「Euro 7」をクリアしつつ、世界トップの性能を維持
- ライバル: シボレー・コルベットZR1-Xやポルシェを標的に、圧倒的なコスパで勝負
1000馬力も射程圏内?「電動化」がもたらす新次元の速さ
かつて2023年に発表された「ハイパーフォース・コンセプト」の存在もあり、次世代GT-Rは完全なEV(電気自動車)になると予想されていましたが、しかし世界的なEVシフトの鈍化を受け、日産はより現実的かつ情熱的な選択を下そうとしています。
パンディクティラ氏は「将来の排ガス規制に対応するため、ある程度の電動化が必要だ」と語りつつも、完全なEV化には否定的なニュアンスを滲ませており、これは熟成されたV6ツインターボエンジンに電気モーターを組み合わせた、強力なハイブリッド・スーパーカーとしての復活を強く示唆しているのかもしれません。
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日産GT-Rの「ゴッドファーザー」かく語る。「GT-Rは日産のDNAの象徴でありドライビングプレジャーを体現する車」「できればエンジンを残したい」「どうか新型R36 GT-R登場まで辛抱強く待っていただきたい」
| R36 GT-Rに「内燃機関」は叶わぬ夢? | 現在の流れを考慮するに、新型GT-Rは「電動」となる可能性が非常に高い 既報の通り、2025年8月26日、最後のR35型日産GT-Rが生産ラインを後 ...
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スペック予測:R36は「テクノロジーの魔術」を継承する
次世代R36は「R35のパワーアップバージョン」に留まらず、日産が最も得意とする「ハイテク制御」によって並み居るスーパーカーを凌駕する存在となることが予想されています。
ただ、現実問題として「日産にそこまでの資金が残されているのか」という懸念もあるものの、逆に「いまの状況を打破するには、ぶっちぎりの性能を引っ提げて登場する新型GT-R」の存在が不可欠であるとも考えられ、となると日産は「半端なものではなく」、R32やR35世代のGT-Rがそうであったように、「これまでの常識を覆す」存在としてR36 GT-Rを送り込んでくるのかもしれませんね。
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日産「次期GT-Rのためのプロジェクトが存在し、実際にそこで働く人がいます」。しかしこの状況で日産はGT-Rに多くのリソースを割くことはできないであろう
Image:Nissan | 日産幹部は口々に「次期GT-R」について語っているが | これらは「期待をつなぐだけ」であって実際にはなんら計画が進行していないのかもしれない さて、現在の苦境と同じくら ...
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次世代 R36 GT-R 予測スペック
| 項目 | 予測内容 |
| プラットフォーム | 完全新設計のシャシー |
| エンジン | 刷新されたV6ツインターボ(VR38発展型) |
| 電動化 | 高出力モーターを組み合わせたハイブリッド |
| システム出力 | 800hp 〜 1,000hp |
| 駆動方式 | 進化したe-4ORCE(電気式4WD) |
| 主要ターゲット | ポルシェ 911 ターボ、コルベット ZR1-X |

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「誰でも速く走れる」魔法のスポーツカー
GT-Rのアイデンティティは、プロでなくとも超高速域を安全に制御できるテクノロジーにあり、R36では各輪のトルクをミリ秒単位で制御する最新のe-4ORCE技術や、コーナリングスピードを最大化する電子制御サスペンションが投入される見込みです。
現時点ではデザインに関する情報はなく、しかし以前に日産のデザイン関係者が述べたところによると、R35 GT-Rのような「レンガっぽい」デザインを継承するといい、「いかにもスーパーカー的な」ウエッジシェイプを採用しない、とも。
たしかにそのほうが「GT-Rらしく」、何者にも似ていないデザインを持ち、そして既存のテクノロジーの範疇に収まらない技術をもって「物理法則を捻じ曲げてしまう」ほどの走りを示すクルマこそが、ぼくらの求めているGT-Rであるとも認識しています。
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日産上級役員が次期GT-R(R36)についてコメント。「ええ、新しいGT-Rにはゴジラ的要素が盛り込まれます。GT-Rは美しさのコンテストで勝つための車ではありません」
Image:Matthew Weaver | やはり次期GT-Rは「レンガのような」、とうてい速くなさそうに見えてとんでもなく速いスポーツカーとなりそうだ | ボクにとってもGT-Rは「常識を超越した ...
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競合比較:コルベットZR1-Xという新たな壁
R35が登場した2007年、GT-Rは「ポルシェの半額でポルシェを凌駕する」ことで世界を驚かせましたが、2026年現在のライバルはさらに強力です。
- ハイブリッド・ウォー: シボレーが投入予定の「コルベットZR1-X」は、ハイブリッド技術を駆使した1,000馬力級の怪物。R36がこれに対抗するには、純粋なエンジン出力だけでなく、モーターによる瞬間的なトルクレスポンスが鍵となる
- デジタル・ダイナミクス: 現代のスポーツカーは、ソフトウェアによる制御が性能の5割を決めると言われ、日産が培った「アテーサE-TS」の進化系が、いかにAI時代に最適化されるかが注目点に

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やっぱりコルベット凄いな・・・。新型ZR1がマクラーレン・セナを破り「最速記録」を塗り替える。「軽さ=速さ」の時代はもう終わり?【動画】
| さらにZR1より「上」に位置するZR1Xの市場投入が控えている | C8コルベットのパフォーマンスに関しては疑う余地はない ついに「アメリカの怪物」が世界最高峰のハイパーカーを射程圏内に捉えるどこ ...
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日産の「魂」が再び燃え上がる
日産にとってGT-Rは「ひとつの商品ではなくブランドの象徴(フラッグシップ)」。
パンディクティラ氏の「2028年までに」という言葉は、日産が再び熱狂的なクルマ好きの心を掴みにいくという決意表明でもあり、0-100km/h加速のロケットのような瞬発力、サーキットでの圧倒的なスタビリティ、そして「手が届くスーパーカー」という伝統。
これらがR36という形で結実したとき、再び世界中のサーキットで「ゴジラ」の咆哮が響き渡ることになるのは間違いがなく、2026年の今、ぼくらができるのはこの伝説の再来を信じて日産が「やり遂げる」のを見守ることだけ。ゴジラは死なず、ただ進化した姿を見せるために潜伏しているに過ぎない、というわけですね。
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日産新CEO「私はミニバンを作るために日産に入ったわけではない」。GT-Rの復活を明言し、シルビアの復活についても明確に触れる
| 現在のところ、日産の未来は「まだ見えてこない」状態ではあるが | 現時点では「今までのプランに従い」行動しているように思えるが ここしばらく日産では経営上の混乱が続き、その結果CEO含む経営陣の交 ...
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GT-Rはなぜ「ゴジラ」と呼ばれるようになったのか?「1990年のレースでの圧倒的な支配力」に端を発し、R35によって世界に広められて現在に至る
| その例を見ない破壊力はまさに「ゴジラ」と呼ぶにふさわしい | 最初にGT-Rを「ゴジラ」と呼んだカーメディアには敬意を表したい さて、近代の日産GT-Rは「ゴジラ」なるニックネームで呼ばれることで ...
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【伝説復帰】R36 GT-Rの開発に「ミスターGT-R」こと田村宏志氏が参画か。ゴジラの父が語る“熱い”構想とは
Image:Nissan | ただしもっとも重要なのは「日産の体力」であろう | 記事のポイント(要約) 「R36に関わりたい」: R35開発責任者の田村氏が、次世代プロジェクトへの参画意欲を公式に表 ...
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さよならR35 GT-R、18年の歴史に幕 — 最後の一台が工場から出荷。日産「R35 GT-Rで培われた技術や哲学は、今後のモデルに引き継がれる」
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日産が公式に新型GT-Rについて言及。「ポルシェをそのホーム、つまりニュルで打ち負かすことは次世代GT-Rでも必須です。なんらかの電動化もなされるでしょう」
Nissan | ただし現時点では正式に新型GT-Rの開発は開始されていないと言われる | R32、R35世代のGT-Rのように、次世代GT-Rにおいても「現実を歪曲するくらい」の速さを見せて欲しいも ...
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参照:The Drive











