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ルノー「キャトル」がビーチバギー風に。サーフボードが似合う最強の遊び車、R4 JP4x4コンセプトが公開。残念ながら市販予定がない「ワンオフ」

ルノー4(キャトル)JP4x4コンセプトの全景

Image:Renault

| ルノーは本国では魅力的なクルマを次々発表するが、なかなか日本には入ってこない |

このJP4x4コンセプトもぜひ発売、そして日本への導入を期待したいものである

ルノーが新型電気自動車「R4 E-Tech」をベースにした驚きのコンセプトモデル、「R4 JP4x4」を突如として世界初公開。※実車は全仏オープン(ローラン・ギャロス)の会場で公開

「JP4」という名称は、フランス語で「海辺で過ごす一日(Journée à la Plage)」を意味しており、その名の通り砂浜を駆け抜けるビーチバギーのDNAを色濃く受け継いだクルマという位置づけで、かつての名車「キャトル(4)」が持つ実用性と自由な精神を「最新の電動テクノロジーでアップデートした」と説明されています。

この記事の要約(ポイント解説)

  • 伝説の復活: 1960〜80年代のビーチバギー「プレネール」や「JP4」を現代のEVとして再解釈
  • 大胆なボディ: 5ドアから2枚のハーフドアへ変更し、サーフボードラックを備えたオープントップ仕様
  • タフな走破性: 15mmのリフトアップと、市販モデルにはないツインモーターAWD(4輪駆動)を採用
  • 実用的な遊び心: 2シーター化によりリアをピックアップ風の荷室に変更。スケートボードも積載可能
ルノー4(キャトル)JP4x4コンセプトのサイド

Image:Renault


ビーチバギーであり、ピックアップでもある。ルノー「R4 JP4x4」の正体

このコンセプトカー最大の特徴は、市販車とは一線を画すそのボディ構造にあり・・・。


1970年代の自由な空気感をまとう「外遊び」専用設計

標準の5ドアレイアウトは廃止され、開放感あふれる2枚のハーフドアを採用。

サイドウィンドウやルーフも取り払われてキャビンは常に外気と繋がるオープンエア仕様となったうえ、さらにルーフにはX字型の構造材が追加されてサーフボードを確実に固定できるラックとしても機能します。

おまけにリアシートを撤去して2シーター化することで後部は広大な荷室(カーゴエリア)へと変貌しているほか、ドロップダウン式のテールゲートを備え、重いギアの積み込みも容易な「ピックアップトラック」としての性格も兼ね備えているのだそう。

ルノー4(キャトル)JP4x4コンセプトのルーフ

Image:Renault


ルノー R4 JP4x4:車種概要

ルノーは、このモデルに単なる装飾以上のメカニカルな変更を加えており・・・。

主要スペック・変更点一覧

内容
ベース車両Renault R4 E-Tech
駆動方式デュアルモーター AWD(4輪駆動)
車高標準比 +15mm リフトアップ
トレッド前後とも片側 +10mm ワイド化
タイヤ・ホイール18インチ専用デザイン + Goodyear UltraGrip
ボディカラーエメラルドグリーン(インテリアはビビッドオレンジ)
特別装備サーフボードラック、テールゲート、スケートボード収納
ルノー4(キャトル)JP4x4コンセプトのリアトランク

Image:Renault

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デザインとインテリアのこだわり

内装にはミイラの包帯を思わせるユニークなデザインの「エジプト・マミー・シート」を採用。

ダッシュボードやデジタルコックピットは市販車から継承しつつも、助手席側のグラブハンドルや浮遊感のあるセンターコンソールなど、オフロード走行を意識したディテールが追加されています。

ちなみにですが、ルノーはもとよりシトロエン、プジョーなどフランスの自動車メーカーはとびきり魅力的な、そして過激なクルマを(コンセプトカーにせよ市販車にせよ)作ることがあり、そして国民もそれに慣れているせいか、「これは(突き抜けすぎて)売れないだろう」と思われるクルマでも一瞬で売り切れてしまう例もあるもよう(アミ・バギーはその最たる例である)。

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ルノー4(キャトル)JP4x4コンセプトのインテリア

Image:Renault

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市場での位置付けと「買える」選択肢

残念ながら、ルノーはこの「R4 JP4x4」の市販化予定がないことを明言していて、あくまでブランドのヘリテージをアピールするためのワンオフ展示車なのだそう。

しかし、この「オープンエアなR4」を求める層に向けて、ルノーは既に市販モデル「プラン・シュド(Plein Sud)」を用意していて、こちらは開放感のあるキャンバストップを採用した「市販車」。

  • 特徴: 電動キャンバスルーフを採用
  • 価格: 37,290ユーロ(約630万円)から

今回のコンセプトで見せた「ツインモーターAWD」についても、現時点では市販版R4には設定されていないものの、将来的なハイパフォーマンスモデルへの期待を抱かせるものでもあり、今後のR4の展開にも期待したいところでもありますね。

ルノー4(キャトル)E-Techのキャンバストップバージョン

Image:Renault

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ルノーが挑む「レトロフューチャー」戦略

ルノーに関し、ぜひ注目したいのは同社が現在進めている「ヘリテージの電動化」という手法。

ルノーは「R5(サンク)」や「トゥインゴ」、そしてこの「R4」といったかつてのアイコンを次々とEVとして復活させていて、しかしこれは単なる懐古趣味ではなく、テスラや中国製EVといった新興勢力に対し、「100年以上の歴史を持つブランドにしか作れないエモーショナルなクルマ」で対抗するという明確な戦略です。

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また、2027年にはスズキ・ジムニーに対抗するような小型4x4(ブリッジャー)の登場も噂されており、今回のJP4x4で見せた「4WD技術」や「リフトアップ・ノウハウ」がその新型車へとフィードバックされる可能性が十分にあり、このコンセプトカーが「まんま」手に入らないとしても、そのエッセンスをどこかで味わうことはできるのかもしれません。

ルノー4(キャトル)JP4x4コンセプトのインテリア

Image:Renault

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結論:R4 JP4x4は「未来のルノー」への期待を加速させる

「R4 JP4x4」は、電気自動車がつまらない実用車ではなく、徹底的に遊び倒せる道具になり得ることを証明するかのような一台。

市販化されないのは非常に惜しいものの、その要素は今後のルノーのラインナップに確実に受け継がれていくものと考えてよく、単なる移動手段を超え、週末のビーチや山へ連れ出したくなるような「ワクワクするEV」の登場に期待したいと思います。

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参照:Renault

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