さて、ポルシェ・マカンもしくは718ボクスターの検討を行ってきましたが、なかなか「どちらが良いか」判断できないところ。
正直なところを言うと、「心はボクスター」ですが利便性をマカンという選択になり、なかなか判断がつかないということになります。
ボクスターとくに718ボクスターは素晴らしい車であり細部の仕上げもポルシェらしからぬデザイン性を持ち、かなり満足度の高い(と思われる)一台。
最近まで981ボクスターにのっていたぼくがそう思うくらいなので、まず買って損はないと言えます。
ただ、現在の使用環境を考えると日常的に立体駐車場に入る必要があり、そこでボクスターのシート位置と発券機との位置差を考えたとき、日常的にこれを我慢しなくてはならないのはちょっと辛い、と思うのですね。
というのもボクスターのシート位置はかなり低く、対して最近の発券機はミニバンなどの増加を考慮してか発券口がけっこう上にあるわけです。
かつ、ボクスターはスポーツカーなのでシートが車体中央に寄っており、正直言って「かなり発券機からチケットを取りにくい車」。
これをクリアするには発券機にボクスターをギリギリまで寄せる必要がありますが、そうなると縁石にホイールをヒットさせる確率も上昇することになります。
一方マカンだとそういった心配はなく、かつ5ドアなので運転席/助手席側のドアが短いために駐車場内でも乗降が楽なわけですね。
ただマカンもいいところだけではなく、二年後にはフェイスリフトを迎えます。
現在のポルシェにおけるデザインは大幅に進歩しており、とくにリアのデザインは大きく変わっているのでフェイスリフトではマカンもここに変化を加えられる可能性が大。
981ボクスター/ケイマン→718ボクスター/ケイマンとまではゆかないもののマカンもフェイスリフトでの大きな変更が予想されます。
注文してから7ヶ月ほどマカンの納車に時間がかかることを考えると、今すぐ注文しても「やってきた頃には新型の画像が出回っている」ような状況となり、マカンを購入するのであればフェイスリフト後のモデルを注文したほうが良いでしょうね。
もうひとつマカンにおける懸念は「ポルシェオーナー間でのマカンのポジション」。
やはりマカンはSUVということもあって生粋のスポーツカーメーカーであるポルシェの中ではちょっとマカンはボクスターに劣るかも、と考えたりするのですね。
ただ、これはマカンを下に見ているわけではなく、マカンを購入した時のことをイメージしているからこそ思い至る案件であり、ぼくがそう心配しているだけかもしれません。
さて、先日は「ポルシェ・マカンとマカン”S"はどちらがお買い得なのか」ということを考えましたが、今回は718ボクスターと718ボクスターSとの比較。
まずは718ボクスターからです。
車両本体価格 65,800,000円
マイアミブルー 426,000円
ロールオーバー・バーボディ同色 92,000円
PDK 524,000円
ライトデザインパッケージ 55,000円
フロアマット 20,000円
スポーツスタイル ペダル/フットレスト 33,000円
シートヒーター 76,000円
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計 7,806,000円
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レーダー探知機やドラレコ、バックカメラ・・・15,000円
コーディング(デイライト)・・・15,000円
ホイールその他ペイント・・・200,000円
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諸費用(ざっと)・・・800,000円
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合計 8,836,000円
次いでボクスターS。
車両本体価格 8,520,000円
マイアミブルー 426,000円
ロールオーバー・バーボディ同色 92,000円
PDK 524,000円
ライトデザインパッケージ 55,000円
フロアマット 20,000円
シートヒーター 76,000円
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計 9,713,000円
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レーダー探知機やドラレコ、バックカメラ・・・15,000円
コーディング(デイライト)・・・15,000円
ホイールその他ペイント・・・200,000円
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諸費用(ざっと)・・・850,000円
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合計 10,793,000円
「マカン」と「マカンS」ほど「718ボクスター」と「718ボクスター」の標準装備に差はなく、そのためオプション価格も同一(唯一ペダルがボクスターSでは標準となっているくらい)。
よって718ボクスターと718ボクスターSでは総支払額における価格差は190万円とかなり大きなものに。
981にはなりますが、ボクスターとボクスターSの中古価格を見てみると、ボクスターは580~680円、ボクスターSは680~780万円程度。
中古になるとその価格は100万円程度となり、従って買取価格も「100万円以内の差額」になるだろう、ということになります。
となると新車購入時の差額「190万円」は売り買い通して見るとあまり納得性が高いとは言えず、ボクスターを購入するのであればグレードは「718ボクスター(Sではない)」に決まりですね。
なお、これはほかにランボルギーニ・ウラカンを保有しているという環境が影響しており、「走り」はウラカンで追求できるので、ボクスターにおいてはさほど高い性能を求める必要はないということです。
言い換えれば、ウラカンがなければ「高いお金を払ってでも」718ボクスター”S”、しかもさらに走り系オプションを装着して購入する可能性があり、あくまでも「現時点での」判断ということですね。
ちなみにマカンの場合は標準グレードと”S”との間に装備差があり、同じオプションでもマカン、マカンS”に装着するのとでは金額に差が生じるので、そのため総額ではマカンが930万円、マカンSでは990万円ほどとあまり差のない金額になります。
加えてマカンの中古価格におけるベースグレードとSとでの差はその「総支払額の差」以上に大きく、よって「お金を出せるならマカンSとではのほうがお得」という判断に。
なお、今回考えた718ボクスターの仕様詳細を見てゆくと、まずシートは標準でアルカンターラ仕上げ。
追加費用無しでアルカンターラ部分をレザーにも出来ますが、アルカンターラのほうが見た目が高級かと思い、また滑り防止にもなるのでアルカンターラを選択しています。
トランスミッションはPDKですが、これはもはやマニュアルに意味を見いだせないということ、そしてなにより気楽に乗りたいということがありますね。
ホイールも標準の18インチですが、これも大径ホイールに拘る必要はなく、かつ19インチ以上になるとパラレルジオメトリに起因する例の「ボリボリ」音が出るのを避けるという意図があります。
同じ18インチだとケイマン用ホイールも選択できますが、ボクスター純正ホイールの方がスポークが少なく手入れが楽そうなのでそのままスタンダードで。
購入後はレーダー探知機やドラレコ、バックカメラを取り付け予定(バックカメラはポルシェ純正オプションでも選べるが、パーキングセンサーとセットになっており279,000円と高価。マカンと異なり車両感覚をつかみやすいのでパーキングセンサーは不要と判断)。
その他はホイールとマフラーエンドをやはりブラックにペイントすることを予定しています。
その他、金銭的に余裕があれば選びたいオプションやカスタムについては下記の通り。
ペイント仕上げヘッドライトクリーニングカバー 35,000円
アルミルック仕上げ燃料キャップ 24,000円
LEDヘッドライト 359,000円
インテリアパッケージ 106,000円(トリムがボディカラー同色になる)
なお、マカンと同じくスポーツクロノ、PASMは非選択。
やはりこれまでの経験からさほど価値を見いだせないことに起因しています。
マカンでは必須だったLEDヘッドライトヘッドライトを外しているのは、718ボクスターの場合は標準ヘッドライトがキセノンとなったこと、標準ヘッドライトでもインナーがブラックとなっており結構格好良いことがその理由です(マカンの場合は標準ヘッドライトとLEDヘッドライトとの見た目の差が大きく、お金を払ってでもその差を埋めたいと思えるほど)。