アメリカ車のモデルチェンジサイクルは相当に長い
フォードが「マスタングは、2018年も世界で最も売れたスポーツクーペになった」と発表。
この発表は毎年目にしているように思いますが、それもそのはずで、なんと「4年連続」。
なおマスタングは2018年に113,066台を販売しており欧州では27%増加、そしてなんとスポーツクーペにおけるシェアはなんと15.4%だと公開されています。※参考までに、ポルシェ911は35,573台
アメリカが最大市場なるも、欧州でもけっこう売れていた
市場別に見るともっとも大きいのはもちろんアメリカ。
アメリカでは75,842台を販売しているとのことですが、むしろアメリカ以外で37,000台くらいも売れているというのもちょっと驚きですね。
なお、フォードによればマスタングは146もの国で販売され、現行の「7代目」マスタングに限っていうと、発売された2015年以降では世界中では50万台、欧州だと45,000台をすでに販売済みだそう。
それぞれの台数は不明ではあるものの、欧州ではオーストリア、ベルギー、イギリス(これは2,300台くらい)、チェコ、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、アイルランド、イタリア、オランダ、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、スペイン、ルーマニア、スウェーデン、スイスの順(以上が欧州ベスト20)。
マスタングは今年で55周年
フォード・マスタングは1964年発売なので今年で55年の歴史を持ち、これはランボルギーニ社の歴史とほぼ同じ(ランボルギーニは1963年創業)。
初代~3代目(1964年~1978年)まではキープコンセプトでモデルチェンジを続け(よって、サイトによってはこれらを総合して一世代としている場合もある)、4代目(1979年~1993年)では大きくイメージチェンジ。
続く5代目もそれまでのマスタングとほぼ共通性の無い姿で登場しています。
そしてターニングポイントとなる6代目(2005~)ですが、こちらはフォードの新戦略「リビングレジェンド」によって見た目がネオレトロに。
つまりフォードはこれまでの資産を活かした戦略を押し出してきたことになり、これは2008年登場の現行ダッジ・チャレンジャー/チャージャー、2009年登場の5代目カマロも同じですね。
その後マスタングは7代目(2015~)へと移行していますが、現行マスタングは2026-2028年まで生産が延長されると言う報道がなされていますが、そうなると最大で「13年もモデルチェンジしない」ということに。
もちろんその間にはフェイスリフトも挟むものの、日本車の基準からすると、このインターバルの長さは常識はずれでもあり(サニートラック、通称”サニトラ”は37年も作っていたが・・・)、現行フェアレディZやR35 GT-Rが10年以上モデルチェンジしないのも、アメリカ人からすると「なんてことはない」のかもしれませんね。