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フォード・マスタングのEVバージョン「マスタング・マッハE」正式発表。アウディ、テスラ、メルセデスの”半額”で買える実用的な電気自動車が登場

2019/11/18

| フォードは”マスタング”の名をじつに有効に使用した |

うっかり情報が公開されてしまった「マスタングにインスパイアされたブランニュー・エレクトリックSUV」"マッハE"ですが、無事に、そして予定通り正式発表がなされることに。

なお、正式名称は「マスタング・マッハE(MUSTANG MACH E)」となり、マスタングの名が入ります。
見ての通りマスタングモチーフのフロントグリルが採用され、しかしEVなので吸気の必要はなく、そのためグリルは「全閉」。
ヘッドライトもマスタング色を残すものの、その内部構造には新しいデザインが採用されています。

ルーフラインは強く「クーペ」を意識したもので、リアフェンダーの盛り上がりも「まさにマスタング」。

マスタング・マッハEには初回限定モデル「ファースト・エディション」が用意

マスタング・マッハEには初回検定モデルとして「ファースト・エディション」が用意され、この価格は59,900ドル。
2020年後半からの納車を予定しており、特別装備としては19インチホイール、ハンズフリーテールゲート、レッドペイント・ブレーキキャリパー、アルミ製ペダルカバー、パノラミックグラスルーフなど。
0-100km/h加速は5秒半ば、出力は332HP、駆動方式はAWD、一回の満充電あたり走行可能距離は270マイル。

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マスタング・マッハEの通常グレードは4種類

このファースト・エディションのほか、通常販売されるマッハEのグレードは4タイプ。
パフォーマンス追求型、電費追求型など用途によって分けられているようですね。

まず、もっとも安価なのはSELECT(セレクト)で、価格は43,895ドル。
0-100km/h加速は5秒半ば、255馬力、駆動方式はAWDもしくはRWD、ホイールサイズは18インチ、航続可能距離は230マイル。

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その上はPREMIUM(プレミアム)の50,600ドル。
0-100km/h加速は5秒半ば、255馬力(FR)/282馬力(AWD)、駆動方式はAWDもしくはRWD、ホイールサイズは19インチ、航続可能距離は300マイル。

そのまた上はCALIFORNIA ROUTE1(カリフォルニア・ルート1)の52,400ドル。
0-100km/h加速は6秒半ば、駆動方式はAWD、282馬力ホイールサイズは18インチ、航続可能距離は300マイル。

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トップレンジは「GT」グレードで(60,500ドル)、こちらの0-100km/h加速は3.5秒、駆動方式はAWD、ホイールサイズは20インチ、航続可能距離は235マイル。
やはり、パワーを出すと一気に走行可能距離が減るようです。

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全般的には「EV」「未来」を感じさせるデザインを持っており、マスタングの名を持ちながらも「新しい時代の車」をアピールしているように思います。
よって、このクルマをマスタングと比較してどうのこうのと言う人は少ないと思われ、フォードは「うまいことやったな」という印象。

なお、「未来」を表現するためかドアハンドルは(ドア表面ではなく)ピラーに内蔵さているようですね。

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そのほか、マスタングっぽさを残しながらも新しいデザインのテールランプを採用するなど、うまくマスタングのイメージを活用し、幅広い層に「ブランド初のEV」の存在を知らしめることができるように配慮がなされています(まったくのブランニューモデルとしてのEVだと、ほとんど人々の興味を惹かなかったかも。加えて”マスタング”の名によってスポーティーさも感じられ、既存他社のEVとは差別化も図られている)。

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一般にEVは「高い」「面白くない」「楽しくない」「何かを我慢して乗る」というイメージを抱かれていると思いますが、フォードは「マスタング・マッハE」において、それらすべてのイメージをひっくり返してきた、とも言えそう。

マスタング・マッハEは高いユーティリティが自慢

そしてマスタング・マッハEの自慢はその使い勝手。
もちろんフロントにはエンジンがないため、大きな収納スペースを実現可能。
クーラーボックスだってすっぽり入る136リットルの容量を備えます。

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リアトランクもご覧の通り大容量。
通常時で821リットル、リアシートを倒せば1,688リットルものスペースが出現します。

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マスタング・マッハEのインテリアはこうなっている

そしてこちらはマスタング・マッハEのインテリア。
非常にシンプルなイメージですね。

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画像で見ても「プラスチックっぽさ」や「ゴムペダル」といった、少々安っぽいところが見られないでもないですが、ベースモデルの価格を考えるとまったく問題はない、と考えています。

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車両設定のほとんどは、このタッチ式インフォテイメントディスプレイにて(15.5インチ)。

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これがないと北米市場では売れないという、ワイヤレススマートフォンチャージャー。

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オーディオはバング&オルフセン(オプションもしくは上位モデル専用装備と思われる)。

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アウディe-tron、メルセデス・ベンツEQC、テスラ・モデルXなど「1000万円前後」のエレクトリックSUVに比べて「半分」の価格で購入でき、かつマスタングの名があって、なによりも他社EVに比較すると若々しくスポーティーな外観が魅力。
おそらくは、アメリカのEV市場において絶大な競争力を誇ることになりそうですね。

VIA:Ford

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