| 「イーロン・マスクの言うことは実現不可能」 |
スティーブ・ジョブズとともにアップル社を設立したスティーブ・ウォズニアック氏が「テスラCEO、イーロン・マスクの言うことは信用できない」とビジネス誌のインタビューに対して応答。
スティーブ・ウォズニアック氏は純粋なエンジニアとしての立場からの意見を述べたようで、イーロン・マスク氏の人柄を指しての発言ではなく、「言っていることが技術的に不可能」という意味のようです。
実はテスラの大ファン
なおスティーブ・ウォズニアック氏はトヨタ・プリウスを9台乗り継ぎ、現在もテスラ・モデルSを二台所有。
自身はテスラのファンだと述べているものの、たとえばイーロン・マスク氏が2016年に発言した「テスラ・モデルSの自動運転機能を用いて、アメリカを完全自律運転でアメリカ横断だってできる」という件に触れ、「いまだ実現していないし、チャレンジする気配もない」と非難しています。
たしかにイーロン・マスク氏はビジネスに関しては風呂敷を広げる発言が多く、モデルSに関しても生産が遅れに遅れている状況(それでも他にEVを量産してビジネスとして成立させたスタートアップは他にない)。
加えて新型モデル「ロードスター」も実際のところ予定通りに進むかどうか分からず、現在相当な負債を抱えている、とされています。
実際にいくつかの投資家や経済誌は「テスラの経営は立ち行かなくなっている」「会社を売らざるを得ない」と発言しており、これが事実だとするとかなり危ない状況ではありますね。
スティーブ・ウォズニアック氏は「イーロン・マスク本人、そしてその発言や行動については一切信用できないが、それでも私はテスラのファンであることに変わりはない」と述べており、いろいろと複雑な心境のようではあります。
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