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米にてテスラ・セミがナゾの炎上、高速道路が16時間にも渡って封鎖される。一般的なEVの約10倍のバッテリーを積むとされるだけに鎮火が極度に難しそうだ【動画】

米にてテスラ・セミがナゾの炎上、高速道路が16時間にも渡って封鎖される。一般的なEVの約10倍のバッテリーを積むとされるだけに鎮火が極度に難しそうだ【動画】

| 現在テスラ・セミの発火と炎上の原因は調査中である |

そして今のところテスラからは正式なコメントは出されていない

さて、テスラのセミ(トラック)がカリフォルニアの高速道路80号線で発火し、午前3時から翌午後7時30分に渡る16時間30分もの間通行止めになったとの報道。

火災の原因は調査中だとされていますが、報道によるとサクラメント大都市圏のプレーサー郡、移民ギャップエリアの近くで午前3時16分頃に燃え始め、カリフォルニアハイウェイパトロールと消防隊が駆けつけるも鎮火が難しく、当初は「いつ高速道路が通行できるようになるかわからない」というコメントが出されていたようですね。

やはり大型トラックに「ピュアエレクトリックパワートレーンは難しい」?

このテスラ「セミ」はいわゆる大型トラックで、重量物を運ぶこと、長距離を走る必要があることから(500マイルバージョンでは)約850kWh~900kWhの容量を持つバッテリーパックが内蔵されていると言われており(公式にはバッテリー容量の発表がなされていない)、これはテスラの乗用車のおよそ10倍程度という数字です。

そしてテスラの乗用車であってもいったん燃え始めるともう手が付けられない状態になってしまうとされるので、この容量のバッテリーが発火すると、その後はもう「推して知るべし」となってしまい、やはり長距離トラックを完全電動化するのは難しいのかもしれません。

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なお、現在様々なモビリティが「電動化」に向かっていますが、電動化が難しいものとしては航空機(重くなってしまって飛べず、また長距離を飛べない)、輸送用船舶(途中で充電できない)が挙げられ、そして一部では長距離トラックも(現在のバッテリー技術では)電動化には向いていないと言われており、もしテスラ・セミの事故が相次ぐようであれば(そしてその事故の原因がバッテリーのあるのだとすれば)、各国各政府とも長距離輸送用トラックに関しては電動化対象から除外するなどの対応が求められるのかもしれません。

ただ、世界的にCO2排出量を下げてゆかなければならないことは間違いなく、よって合成燃料が大量生産できるようになったとしても、まずは航空機や船舶、そして輸送用車両にそれらが回されるという見方もあり、乗用車用は当分普及しないであろうという意見もあるようですね。

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参照:KCRA 3(YouTube)

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