Image:吴佩
| それでもテスラは「サイバートラック」という強力なアイコンがあるだけに独自性を維持できる |
中国で70%の構成比を誇るモデルYだけにフェイスリフトには期待がかかる
さて、フェイスリフトを迎えるテスラ・モデルY(コードネーム:ジュニパー)のテスト車両が中国北部にて目撃。
カモフラージュがない状態としては今回「はじめて」捉えられたわけですが、当初考えられていた「モデル3のフェイスリフト版のような」ヘッドライトではなく、サイバートラック風のLEDライトバーを備えることとなるもよう。
新型テスラ・モデルYはこんなクルマに
なお、この新しいフロントはサイバートラックあるいはサイバーキャブとも共通するもので、それと同時に中国では「標準」に近いスタイリングであり、発表されたばかりのシャオペン G7との類似性を指摘する中国メディアもあるようですね。
なお、インテリアについては広範にわたるLEDアンビエントランプ、そして四角いステアリングホイールが目を引くところですが、やはりサイバートラックに影響を受けたという印象もあり、今後このスタイルがテスラのスタンダードとなるのかもしれません。
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いずれにせよ、モデル3とは異なる方向、そして共通のデザインやパーツがほとんど見られないフェイスリフトには驚かされ(テスラは何よりも生産効率を重視するため、モデル間でのパーツの共通性を高める傾向にある)、しかしこれは「生産効率よりも、中国のトレンドを取り入れることで商品力を高める」という方向性の変化を示唆しているのだとも考えてよく、これまでプロダクトアウト型であったテスラの展開が「マーケットイン型」へとシフトしつつあることを意味します。
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この新型モデルYの生産は今月にも上海ギガファクトリーにて開始されるといい、となると近いうちに日本向けのモデルYも同様の変更を受けるものと思われ、正式なテスラからの発表が待たれるところですね。
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参照:CarNewsChina, 吴佩