| このところのアストンマーティンにおける変化のスピードは凄まじい |
さて、昨年はその経営体制、将来的なプラン等につき、大きな変化を経験したアストンマーティン。
次々と新しい方針を打ち出し、実際に行動に移していますが、今回はアストンマーティンの新CEO、そして元メルセデスAMGのCEOであるトビアス・メアース氏が「スーパーカーとスポーツカーとのラインアップを増やす」とコメント。
現在アストンマーティンはメルセデス・ベンツ(ダイムラー)の意向が強く反映されている状態だと考えてよく、この「スポーツカーとスーパーカーを増加」させるというのはメルセデス・ベンツの方針だと考えていいのかもしれません。
メルセデスAMGはアストンマーティンを「スポーツカーブランド」に育てたい
現在、メルセデスAMGはアストンマーティンへの出資比率を高めていますが、エンジン供給含む(アストンマーティンとの)提携をはじめた頃にはアストンマーティンを管理する意向はなく、出資比率も高める予定はないとコメントしています。
ただ、ローレンス・ストロール氏が実質的にアストンマーティンの経営権を握ってからはその方針も大きく変わり、一気にメルセデスAAMGはアストンマーティンとの距離を縮めることに。
実際のところ、これまでの24年間、「メルセデス・ベンツとメルセデスAMGのみだった」F1のペースカーにもアストンマーティンが加わることとなり、アストンマーティンはこれまでになくモータースポーツと近い関係を築いています。
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直近ではこういったモデルが登場
直近のアストンマーティンについてですが、まずはヴァルキリーが今年後半に納車開始となり、ミドシップ化される新型ヴァンキッシュ、そしてハイパーカーであるヴァルハラの開発も継続され、しかし当初の「アストンマーティン製V6」エンジンからメルセデスAMG製の電動パワートレインへと置き換えられることに。
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加えてメルセデスAMG製の直6ハイブリッドパワートレインを搭載したDBX、さらにはランボルギーニ・ウルスに対抗できるフラッグシップモデルも投入する模様。
さらにはヴァンテージ、DB11、DBSスーパーレッジェーラといったフロントエンジン搭載モデルのアップデートも以前に報じられていますね。
そして今回言及されたのが「エレクトリック化」計画で、アストンマーティンも他社の例にもれず、汎用性の高いスケートボード型シャシーの導入を検討しているとのこと。
まだまだ詳細については公表できるレベルにはないようで、しかしフロントエンジンモデルのフェイスリフトが一巡するであろう2025年に「最初の」ピュアエレクトリックモデルが登場する予定だといい、今後しばらくはアストンマーティンから目を離せない状態です。
アストンマーティンはペブルビーチにてニューモデルを発表
上述のとおり、数々のニューモデル発表を計画しているアストンマーティンですが、新世代アストンの第一弾は8月に開催されるペブルビーチにて公開される模様。
ペブルビーチは米国の高級ゴルフリゾートにて年一回開催されるイベントで、各メーカーとも多くのコンセプトカーを持ち込むことでも知られます。
来場者が富裕層ばかりということで「高級車や高額車ばかり」が展示されることでも有名ですが、アストンマーティンは今回ここでニューモデルを展示することについても言及。
ただし、全くのブランニューモデルではなく、これまでにも計画が公表されているモデルになると思われ、DBXの新バリエーションもしくは修正が反映されたヴァルハラになるという見方が濃厚であるようですね。
加えて、「ジェームズ・ボンド関連」の展示も行うそうですが、これは10月8日に米国で公開される007映画最新作、「No Time To Die」のプロモーション的側面も兼ねていると考えられます。
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