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アストンマーティンが「顧客に販売した第一号車」の情報を広く募集中。1924年に9,580円で売却され、その後は「ずっと行方知れず」

アストンマーティンが「顧客に販売した第一号車」の情報を広く募集中。1924年に9,580円で売却され、その後は「ずっと行方知れず」

| この「市販車第一号」は1914年に製造され、その後改良に改良を続けた後に顧客へと販売 |

その途中で様々な形状へと姿を変えており、歴史家であっても実情を把握できない

さて、アストンマーティンは111年もの歴史を持ちますが、同社が最初に販売した「第一号車」は現在行方不明なのだそう。

そして今回アストンマーティン ヘリテージ トラストがSNSを通じて幅広くこのクルマの情報を募っており、なんとかこの第一号車を見つけようとしています。

この第一号車は1914年に製造されたプロトタイプだそうで、「コールスカットル」というニックネームが付けられ、当初はブガッティのライバルという想定であったそうですが、第一次世界大戦勃発の影響もあって開発は中断されたのだと説明されています。

その後、コールスカットルの開発が再開される

ただし戦争が一段落した後にこのコールスカットルの開発が再開され、1919年にはロンドンからエディンバラまでのテスト走行を行ったこと、1920年代初頭を通じて絶えずテストと開発が継続され、ブルックランズでのレースを走ったほか、英国全土を走行し頻繁に写真撮影が行われたもよう。

さらにこのコールスカットルは「最初のアストンマーティン」となるべく開発が進められますが、その過程で撮影された写真を見ると複数のフロントフェンダーや様々なバージョンのランプやホーンを確認することも可能です。

おまけにエンブレム(当時のアストンマーティンのエンブレムは現在とは異なる丸型であった)が装着されてない時期もあったようで、こういった頻繁な改装が(アストンマーティンの歴史家スティーブ・ワディンガム氏によれば)このクルマを特定することを難しくしているのだそう。

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そして当時のエンブレムはこの「AM」マーク。

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そして話をコールスカットルに戻すと、アストンマーティンは1924年にこの車を50ポンド(現在の為替レートだと9,580円)で売却していますが、この「50ポンド」は1920年代半ばだとけっこうな金額であったといい、よって購入者がこのクルマを(ちょっとやそっと壊れたくらいでは)廃車にするとは考えにくく、よって「どこかに保管されている」可能性も否めません。

なお、このクルマの売却後の動向は一切知られていないそうですが、もしかすると新しいボディを架装して「(アストンマーティンではない)別のクルマ」として新しい人生を歩んでいることも考えられ、幅広い情報提供が待たれるところですね。

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参照:Aston Martin Heritage Trust(Instagram)

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