
Image:Astonmartin
| 英国王家との関係強化、アストンマーティン、キング・チャールズ3世からロイヤルワラント授与 |
さすがはアストンマーティン、いっそうのポジション強化が期待できる
アストンマーティンは2025年4月2日、初めて王家公式のロイヤルワラントを授与されたことを発表。
これによって、アストンマーティンのアイコニックな”ウイングロゴ”は、キング・チャールズ3世の新しい王家標章と共に英国王家の証として居世することになります。
アストンマーティン「英国デザインと技術の高みを繰り成す」
アストンマーティンCEO、アドリアン・ホールマーク氏は今回の授与について次のようにコメント。
「私たちの授与は、英国王家との深い縁を証明するとともに、英国デザイン、手作り技術、そして工学力義への確かな覚悟を示します。」
アストンマーティンと王家との深い縁:近約100年の関係
なお、アストンマーティンは英国王家と縁が深く、1954年にプリンス・フィリップがラゴンダを買い取って以降王家との関係を深めてきたといい、特に王家が愛するDB6 Mk2 ヴォランテは王家とアストンマーティンの近しい縁を証明する代表的存在だとされています。
実際のところ2011年にはプリンスとプリンセスのオブ・ウェールズがこのDB6 Mk2 ヴォランテとともに結婚式から送り出され、2020年にはDBX SUV生産公示式を王家が開催。
2022年のコモンウェルゲーム開会式でも使用されるなど、王家との縁は日々深まっており、今回のロイヤルワラント授与によってアストンマーティンは王家との関係をより一層強化し、英国の歴史と文化に演出するブランドとして新たな、そして美しい節目を追加することなっています。
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「ロイヤルワラント」とは?
英国王室御用達(ロイヤルワラント)とは、英国王室に商品やサービスを5年以上提供している個人や企業に対して与えられる一種の「お墨付き」で、これは王室がその品質やサービスを信頼している証となるとともに、その企業の価値を大きく向上させることとなるわけですね。
ロイヤルワラントを持つことの意義
- 信頼性の向上: 王室のお墨付きを得ていることで、消費者からの信頼性が高まります。
- ブランドイメージの向上: 長年にわたり王室に認められているという事実は、ブランドのプレステージ性を高めます。
- 販売促進: ロイヤルワラントの紋章を商品や店舗に表示することで、販売促進につながる可能性があります。
ロイヤルワラントの授与基準
ロイヤルワラントは、厳しい審査基準をクリアした企業や個人にのみ与えられます。主な基準としては、
- 継続的な供給: 少なくとも5年間、王室に商品またはサービスを供給していること。
- 品質とサービスの高さ: 提供する商品やサービスの品質が非常に高いこと。
- 英国の象徴: 英国の伝統や文化を象徴するような存在であること。
なお、金融機関、政府機関、メディア、エンターテイメント、ホテルなどの商業施設は、ロイヤルワラントの対象とはならず、また、ロイヤルワラントは購入できるものではなく、あくまで王室からの信任の証だとされています(だからこそ価値がある)。
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ロイヤルワラントの例
現在、800以上の企業や個人がロイヤルワラントを保持しており、一例として、以下のようなブランドが挙げられます。
- 食料品: Fortnum & Mason (フォートナム・アンド・メイソン)、Twinings (トワイニング)
- 衣料品: Barbour (バブアー)、Burberry (バーバリー)
- 陶磁器: Wedgwood (ウェッジウッド)
- その他: DAKS (ダックス)、John Lobb (ジョンロブ)
ロイヤルワラントは5年ごとに見直されますが、ここでは品質やサービスが維持されているかどうかの審査が行われ、そのため長年ロイヤルワラントを保持している(つまりロイヤルワラントが取り消されることがある)ことは、その企業や個人の卓越性を証明するということにほかならない、とされています。
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