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| このバトゥールのオーナーは「ローズゴールドに強いこだわり」を持つ人物 |
一体ゴールドにどれくらいの費用を投じたのかは明かされていない
さて、ベントレーは自社のパーソナリゼーション部門「マリナー」を通じて18台のみの少量限定車”バトゥール”を発売していますが、このバトゥールはすべてオーダーメイドにて製作され、顧客の指定に対応した個々の仕様を持つことが明かされています。
そして今回ベントレーから公式に公開されたのが「金(ゴールド)を3Dプリンタで加工したパーツ」を使用したバトゥール。
現在の自動車業界において「3Dプリント」そのものは珍しくはなく、キャデラックの一部モデルでは内装トリムにこれを取り入れ、ブガッティはシロンのテールパイプやブレーキキャリパーを3Dプリンタにて出力し、さらにトゥールビヨンではサスアームにも3Dプリンタ製品を取り入れています(フェラーリF80、マクラーレンW1も同様である)。
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このベントレー・バトゥールではこんなところにゴールドの3Dプリントパーツを使用している
ただしそういった中においても、おそらく自動車業界において「ゴールド」を3Dプリンタにて出力した例は記憶になく、それをパーツとして使用する例はおそらく今回のバトゥールが「初」。
このバトゥールをオーダーした人物はローズゴールドに強いこだわりを持つ人物だと説明されており、それを活かすため、ボディカラーには「ブラックローズ」という深みのあるメタリックカラーを選択し、そのうえでルーフやグリル、ミラーキャップ、リアウィング下部などにローズゴールドのアクセントが施されています。
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しかしその最大の見所はインテリアにある
しかしながら実際にローズゴールド製の3Dプリントパーツが使用されているのは「インテリア」で(エクステリアだと盗難の心配があるからなのかもしれない)、ベントレーは、リサイクルジュエリー(再生された宝飾品)から精錬された18金の素材を使用し以下の部位へと3Dプリンタで出力された「ローズゴールド製のパーツ」を使用することに。
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- エアベント(空調ダイヤル)のオルガンストップ
- ステアリングホイール中央12時位置のマーカー
- エンジンスタートボタン周囲のドライブモードセレクターリング
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なお、リサイクルゴールドを使用した理由については「持続可能性とラグジュアリーの両立」だと説明されていますが、もしかするとリサイクル前のゴールドはこのオーナーが持ち込んだものなのかもしれません。
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参考までにバトゥールのベース価格は200万ドル(約3億円)だとアナウンスされているものの、上述の通りすべてのバトゥールはオーダーメイドなので、そこに使用する素材やかける手間によって価格が大きく変わることは間違いなく、しかしバトゥールのオーナーたちは「価格」よりも「唯一無二の存在」を手に入れることを最優先していることも間違いなさそうですね。
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