Image:Morgan
| 電動化が進みEVへの転換が進む今だからこそ、モーガンの存在意義は非常に大きい |
手作業で製作されるだけあって、その価格は「非常に高価」なクルマである
さて、競争厳しい自動車業界の中にあって独立を貫き、手作りによる車両生産を継承する英国「モーガン」。
木製のフレームや変わらぬデザインを特徴としていますが(一時はEVメーカーを目指したが、現在はその方針を撤回している)、今回”安定のモーガン”とも言えるフラッグシップのティーザー画像を公開。
新型フラッグシップは「プラス・シックス」の後継に
今回モーガンが「公式発表に先駆けてテストを行っている姿を特別に公開した」と語るプロトタイプにつき、2019年に販売が開始され、最近生産終了となった「プラス・シックス(Plus 6)」の後継モデルという位置づけで、プラス・シックスやプラス・フォー(Plus 4)で採用していた新世代のボンデッド・アルミニウム構造を持つCXプラットフォームを引き続き使用することとなるもよう。
ただし改良によってさらなる軽量性やさらなる剛性を獲得すると見られ、車体重量は1トンを切ると推測されているようですね。
一方、そのスタイリングは「変わらぬモーガン」を示していて、「前後に張り出したフェンダー」「小さなハーフドア」「モーガンならではの3本ワイパーデザイン」「縦長のラジエーターグリルと両脇の丸いヘッドライト」「小さな丸形テールランプ」というクラシカルな要素を備えており、往年のファンの期待を裏切らない雰囲気を持っています。
なお、搭載されるエンジンは先代プラス・シックスと同じくBMWのB58型3.0L直列6気筒エンジン(GRスープラと同じ)、トランスミッションは先代プラス・シックス同様の8速ATとなる可能性が高そうですが、「今だからこそ」MTの搭載を望みたいところだと思います。
そして今回言及がなされていないものの、これだけ「モーガンらしさ」が詰まったフラッグシップであるだけに、「アッシュ(トネリコ)材を使った木製フレーム」を採用する可能性が非常に高く、モーガンが今後も提供し続けるという最新情報に期待したいと思います。
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