| ワイドフェンダー、デイライトも装着 |
ジャガー・ランドローバーはそのクラシックカーをレストアする部門「ジャガー・ランドローバー・クラシック」を持ちますが、今回は一風変わったレストアを公開。
そのモデルは1984年のXJ6で、オーナーはアイアンメイデンのドラマー、ニコ・マクブレイン氏(こんな渋いクルマに乗っているのは意外)とのこと。
まさに自由な発想でカスタム
作業にかかった時間は人数分を合計すると3500時間となり、その仕様はニコ・マクブレイン氏とジャガー・ランドローバー・クラシックのデザイナー、ウェイン・バージェス氏との綿密な打ち合わせによって決められたそうです。
さすがはニコ・マクブレインだけあって「普通のレストア」ではなくフェンダーは「フレア」加工され、ホイールは18インチサイズの「ワイヤー」をワンオフで制作。
↓車高もかなり落ちてるっぽい
ドアハンドル、ドアミラー、燃料キャップといった小物もすべて新たしいものに交換されたほかダンパー/サスペンションもアップグレード。
ヘッドライトはデイタイムランニングランプを内蔵した現代風のデザインに変更されています。
ニコ・マクブレイン氏によると「これは自分にとって究極のXJだ」と語り、3台目のXJということで「ジョニー3」と命名。
インテリアにはドラムやアンプモチーフのパーツも
もちろんインテリアもフルカスタムがほどこされ、レッドレザー+ブラックパイピングが施されたシート(パッドの厚みが増している)が装着されたり、ニコ・マクブレイン氏お気に入りのスネアドラムを模したグレー仕上げのウッドが用いられるほか、より良いサウンド(音楽の方)が聴けるように静粛性にも注意が払われる、といったカスタムも。
ステアリングホイールもカスタム品が装着されており、プッシュ式エンジンスターター、アンビエントライト、タッチ式ナビゲーションシステム、マーシャルのアンプをイメージしたアルミ製のスイッチ類など独創的なアイデアが盛りだくさん。
このジャガーはちょっと怖いと思いますが、ボスにステアリングホイールを固定するビスの角度がオーデマピゲ・ロイヤルオークのように「揃っている」ところにとんでもない情熱を感じます。
レストアというよりは、有名なカスタムビルダーが手がけたショーモデルのような素晴らしい出来栄えですね。
まさかジャガーがここまでやるとはという感じですが、いったいいくらくらい費用がかかったのかも気になるところ。