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中国のテスラオーナーが「バグによって」充電料金として7000万円を請求されるという事態が発生!一方ウクライナではテスラが充電器を無料開放し、現地テスラオーナーが車両を「家」として提供

テスラ

| 災害時においては電気自動車が有用だとは言われるが |

テスラオーナー同士の絆も強かった

さて、テスラオーナーはテスラ専用の高電圧充電ネットワーク「スーパーチャージャー」を利用できますが、中国のテスラオーナーが「システムのバグにて」384万6306人民元(日本円で約7000万円)の利用料未払いにてスーパーチャージャーを使用できなくなった(ネットワークから締め出された)、と報じられています。

ちなみにこのオーナーは無料でスーパーチャージャーを利用できるチャージングクレジットを持っていたので「未払い」が発生するはずはなく、かつこの7000万円という金額もちょっと異常。

参考までに、この金額に達するには、そのオーナーが所有しているモデル3スタンダードレンジ・プラスを「カラの状態から」約32,000回フル充電しなくてはいけないそうですが、テスラはこういった異常値に気づかず、そのオーナーへと「請求」を行ったということになりそうです。

すぐにテスラは「バグ」だと認める

なお、このオーナーはすぐさまテスラにクレームを入れ、そこで「どうやら一部の車両のバックエンドシステムにエラーが発生した」という回答を受け取ることに。

その原因はまだ確定していないものの、どうやらテスラが(スーパーチャージャーの稼働率を上げるため)システム上の料金を調整していたことに原因があるのではと言われていて、ちょっと恐ろしいのは「複数オーナーにこの現象が発生している可能性がある」ということ。

ただ、請求金額が「4桁くらい違う」ため、実際に請求を受けたオーナーもすぐに「これは何らかの間違い」だと気づくはずで、一瞬びっくりし、そのあとは「笑うしか無い」のかもしれません。

テスラはウクライナを支持

なお、テスラの車両は災害時に役立つ装備を持っていることで知られ、有名なのは「生物兵器防御モード」ですが、今回は「キャンプモード」が話題となっているもよう。

これはテスラのクルマがエネルギー源となって家電などを動かし、キャンピングカーのように使用できるというものですが、現在ウクライナでは燃料の入手が難しく、しかし電力は届いているため、現在テスラのクルマが多くの人の「家」となっている、と報じられています(暖を取るのにも使える)。

さらにテスラは、ウクライナ周辺のスーパーチャージャーを無料で開放しているほか、地元のテスラコミュニティが難民の支援を行っているといい、具体的には食料や援助物資、ときには自衛のための武器までも輸送しているようですね。

とくに車体が大きく後続距離の長いモデルXには注目が集まっているとされ、戦時中におけるEVの重要性に改めて注目が集っている状況なのかもしれません。

ただ、こういった状況でも、イーロン・マスクCEOは現地の人々の生活を第一に考え、「石油やガスの生産を増加させてライフラインを回復させるように」と米国政府に働きかけており、これはもちろんテスラのミッションに反することではありますが、(意外ではあるものの)人類に対する貢献意欲の強い同氏ならではの発言なのでしょうね。

なお、イーロン・マスク氏は、自身の経営する航空宇宙関連会社、スペースXの所有する通信衛星を活用してウクライナの通信網を支援しているという報道もなされていて、こういった有事の際の行動は「かなり速い」ように思います(以前、タイの洞窟に子どもたちが閉じ込められた際も、いち早く支援を申し出ている)。

テスラ「キャンプモード」を紹介する動画はこちら

参照:InsideEVs

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