| やっぱりロータスは中国資本に入ってよかったということになりそうだ |
現時点で具体的に「どんなクルマが出てくるか」は明かされていない
さて、このところニューモデルのティーザー画像を発表したり様々な会社と提携したりと話題に事欠かないロータス。
そして今回は「特別なオペレーションを行う」チームとして新部門「ロータス・アドバンスド・パフォーマンス」設立を発表しています。
このロータス・アドバンスド・パフォーマンスは、すでに多くのプロジェクトに取り組む予定があるといい、例えば、ロータスのポートフォリオを拡大する「超独占的でユニークな車両」の企画や製造を担当したり、新しい限定モデルを開発したり、顧客のためのオーダーメイドオプション装着を行ったり。
要は「レギュラーモデルに関わること全部」?
そのほか、ロータス・アドバンスド・パフォーマンスは、ロータスの生産ライン見学ツアーの提供、ロータス・ドライビング・アカデミー(ドライビングスクール)の運営、エミーラGT4などの競技用車両のサポートなど、その活動はまさに多種多様。
特別車両を製作したりカスタムを担当する部門としてはマクラーレン「MSO(マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ)」、ランドローバー「SVO(スペシャル・ビークル・オペレーションズ」、フェラーリ「テーラーメイド」、ランボルギーニ「アドペルソナム」、ベントレー「マリナー」、マセラティ「フオーリ・セリエ」、アストンマーティン「Q」等があり、ロータスも同様の組織を発足させるということになりそうですね。
ただ、モータースポーツ活動をサポートするという点においてはこれらと大きく異なり、フェラーリだと「コルサ・クリエンティ」、ランボルギーニでは「スクアドラコルセ」といった、別途独立したモータースポーツ担当部署も(ロータスの場合は)一緒になっている、ということに。
ロータス・アドバンスド・パフォーマンスのトップはアストンマーティンから
そしてこのロータス・アドバンスド・パフォーマンス担当ディレクターには、アストンマーティン「Q」でその手腕をふるったサイモン・レイン氏が就任することになりますが、これは「ぴったり」の人選かも。
同氏は「白紙の状態で、世界で最も野心的な自動車ブランドであるロータスにおいて、まったく新しい部門を立ち上げることができるのです。ロータス・アドバンスド・パフォーマンスのチームと私は、これまでのロータスファンから、ユニークな体験やコレクションを求める方にまで、幅広くアピールできる、素晴らしく、真に革新的なアイデアを持っています。経験豊かなロータスのデザインチームや、世界中のエンジニアリングチームと協力し、ロータスの輝かしい過去に敬意を表しながら、エキサイティングな電動化の未来を受け入れ、最もエキサイティングでエクスクルーシブな車を作り上げるつもりです」とコメント。
ロータス・カーズのマネージング・ディレクターであるマット・ウィンドル氏によると「今後数ヶ月の間にエミーラとエヴァイヤの生産が開始され、ロータス・アドバンスト・パフォーマンスは、我々のブランド価値を高め、顧客と直接コミュニケーションを取るためのもう一つの重要な機会をもたらします」と語り、顧客の要望に応じるための準備を進めているであろうこともわかります。
たしかに現代では購入者のみではなくスポーツカースーパースポーツに対しても「高いレベルのパーソナリゼーション」が求められており、そのために各社ともカスタム需要に応えようとしているわけですが、ロータスはこれまで「出遅れていた」感もあり、しかしここで一気に挽回を図るということになりそうですね。
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ちなみに今回、ロータスは謎の(巨大ウイングを備えた)クルマの画像を公開しており、これもまたロータス・アドバンスド・パフォーマンスの抱えるプロジェクトの一つだとされ、「エキサイティングな未来」を示唆していると述べています。
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参照:Lotus