
| かつての「アヴス」「ローゼマイヤー」のような近未来的なクルマを期待 |
現在のところ「スチームパンク風」なクルマは”ブルーオーシャン”である
アウディのラインアップを眺めると、今やセダンとSUVばかり。
もちろんE-Tron GTや、圧倒的な人気を誇るRS6アバントのような魅力的なハイパフォーマンスモデルも存在するものの、かつてのように美しいスポーツクーペはもう存在せず、2023年にはTTが生産終了し、翌2024年にはR8もその歴史に幕を下ろしています。
一方のBMWはM2やM4にM8、そしてメルセデス・ベンツはAMG SLやAMG GTといったスポーツカーそしてスポーツクーペ、さらにはオープンモデルを保有していますが、「その差」が現在「売上」としても明確にあらわれているように思えます。
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レースカーとアウディの歴史を振り返るティーザー映像
しかしここで朗報があり、アウディが公開した新しいティーザー映像から判断するに、近いうちに待望のスポーツカーが復活する可能性が示唆されています。
今回のティーザー映像では、アウディのパフォーマンス史を彩った名車たちが登場し、冒頭を飾るのは初代TT、さらに往年のアウトウニオンによる戦前の流線型レーシングカー。そして最後には、1991年に発表された「アウディ・アヴス・クワトロ・コンセプト」が姿を見せることに。
このアヴス・クワトロ・コンセプトは、アルミニウム素地のパネルと空力的なフォルムを備え、戦前のレーシングカーから強いインスピレーションを得て誕生した未来的なコンセプトカーでしたが、映像の中でアウディは「昨日の伝説が、明日の設計図となる(The legends of yesterday are the blueprint of tomorrow)」と語り、過去と未来をつなぐ新たな挑戦を予告しています。
タイミングはIAAモビリティと一致
この動画が公開されたタイミングにも注目で、というのも欧州最大級のモーターショー「IAAモビリティ(通称ミュンヘン・モーターショー)」が9月9日に開幕を控えており、このイベントに合わせた予告である可能性が濃厚であるため。
実際、アウディCEOは今年1月に「新しいスポーツカーが必要」と発言し、さらに7月には「IAAのタイミングでコンセプトカーを発表する」と公言しており、それを「TTモーメント2.0」と表現。
つまり、今回の映像はその第一歩である可能性が高く、おおいに期待がかかります。
TTとR8の間を埋めるEVスポーツ
さらに興味深いのは、ポルシェ718ボクスターEVの開発車両とされていたプロトタイプ。
実際にはアウディ名義で登録されたテスト車両であり、718に近いサイズ・パフォーマンスを備えた電動スポーツカーを開発していることが示唆されており、もしこれが事実なら、アウディの新しいスポーツカーは「ゴルフRを洗練させたTT」と「ランボルギーニのベースでもあったR8」の間を埋める存在となりそうですね。
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まとめ:アウディは再びスポーツカーの夢を見せてくれるか
これらの要素を総合すると、アウディのティーザーは新型電動スポーツカーを指し示していると考えて間違いなく、まずはコンセプトカーとして発表され、その後市販化される予定だとCEO自身が語っている以上、近い将来「新しいTT、あるいはR8後継」とも呼べるモデルが登場することとなりそうです。
アウディがスポーツカー市場にどのような形で復帰するのか、9月のIAAで明らかになることを心待ちにしたいと思います。
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参照:AUDI