| ミニ・クラブマンはあまりに高価になりすぎ、その存在意義が希薄になってしまったものと思われる |
そして新世代ミニのラインナップはシンプルに
さて、ミニはつい先日「新型」ミニ・ハッチバックにクロスオーバーを発表したところですが、今後はブランニューモデル「エースマン」を発表する計画を持っています。
そして今回報じられているのが「今後のミニの計画には、クラブマンが存在するスペースがない」ということ。
ミニは(米国にて)10月よりクラブマン・ファイナル・エディション(画像)のデリバリーを開始する予定ですが、この「ファイナル」は(次期型が存在するという前提での)現行モデルの終了を意味するものではなく、結果的に「クラブマンそのもの」の終焉をも意味しています。
今後ミニのラインアップはどうなる?
BMWグループにてミニ・ブランド責任者を務めるステファニー・ヴルスト氏によれば「クラブマンが間もなく姿を消す」。
その理由とは単にビジネス上の理由によるもので、クラブマンが生き残るスペースがすでに存在しないことについても言及しています。
スペースが埋まったとは言いませんが、クラブマンの生き残る余地はありません。エースマンは、より小さなコンセプトカーではありますが、6ドアとは言わないまでも、5ドアのスペースはクロスオーバーとエースマンで十分に埋まっていると言えるでしょう。ワールドワイドでの販売台数を見ると、クロスオーバーはクラブマンの倍になっています。私自身はクラブマンが大好きで、今でもクラブマンに乗っています。しかし我々は、より大きな車のラインナップとして、クロスオーバーを採用することにしたのです。
ミニ・クラブマンは1969年から1980年にかけて製造されたブリティッシュ・レイランド時代のミニ・クラブマンの後継モデルとして2007年に発売されていますが、2代目となる現行モデルは2015年に登場しており、その際には(クロスオーバーとともに)上級移行を果たしていて、これによってもちろん価格も高くなっています。
ぼく的な印象としては、ミニのラインアップ全般的に割高な印象があり、同じ金額を出せば「もっと別の、優れた機能を持つクルマを購入できる」とも考えています。
それでもミニが支持されているのはその独特の歴史やコンセプト所以だとも捉えていますが、クラブマンは上級移行によってそのバランスを欠いてしまったのかもしれません。
よってミニはそのバランスを正常化すべくクラブマンを廃止して「エースマン」を投入するのだと考えられますが、そこで気になるのは「ハッチバックの5ドアモデルが登場するのかどうか」。※ステファニー・ヴルスト氏のコメントからするにハッチバック5ドアは消え去りそうだ
もしかするとミニ・エースマンは「クラブマンの代わり、そしてハッチバック5ドアの代わり」として機能する可能性が高く、もし5ドアが消滅するのであれば、ミニのラインアップは大幅に簡素化されることになるのかもしれません。
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参照:TopGear