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米大富豪にロールス・ロイス・スペクター全米一号が納車。「最速納車用」としてこの1台、そして「自分仕様のカスタムを行う」ためにもう一台を購入したもよう

2023/11/07

米大富豪にロールス・ロイス・スペクター全米一号が納車。「最速納車用」としてこの1台、そして「自分仕様のカスタムを行う」ためにもう一台を購入したもよう

| いつも究極のカスタム仕様にてオーダーする富豪にしては「普通」の仕様を持つように見えるが |

実はフルカスタム用に別途もう一台のスペクターを購入していた

さて、アメリカでも有数のコレクション規模を誇るカーコレクター、マイケル・フックス氏。

低反発マットの成功にて財を成したビジネスマンだと言われていますが、常時100台以上のスーパーカーやハイパーカー、そして高級車をガレージに収めており、様々なイベントに気さくに車両を貸し出すこと、チャリティ活動に熱心なことから多くの尊敬を集める人物です。

つまりは「クルマを購入してずっとしまっておく」タイプのコレクターではく、積極的に購入したクルマをお披露目する収集家であり、しかも好ましい方法にてそれを行うため、各自動車メーカーにとっても理想的な顧客であると認知されているようですね。

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たしかに「いかにも人が好さそうな」好人物といった感じですが、この人だけを見ると「まさかこの人がそれほどお金を持っていようとは・・・」とにわかに信じることができないほどフレンドリーな雰囲気を持っています。

そんな米大富豪にロールス・ロイス・スペクター全米一号車が納車

そして今回、そのマイケル・フックス氏に全米ではじめてのロールス・ロイス・スペクターが納車されていますが、同氏はおおよそ常に15台ほどのロールス・ロイスを保有しており、このスペクターは最新のコレクションであるとともに「(同氏にとっての)3台目の」電気自動車なのだそう。

同氏は「これで私は 3 台の電気自動車を所有することになりました。このスペクターはハマーEV、テスラ・モデルSプレッドに次ぐ3台目です」と語っていますが、この前に納車されるはずだったイスパノ・スイザ・カルメン・ブローニュについては「納車されなかった」とのことなので、イスパノ・スイザはこのクルマを製造できなかったのかもしれません。

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それはともかくとして、マイケル・フックス氏はこれまでにもオレンジ色のカリナンやブルーやイエローのドーン、グリーンのレイスなど様々なカスタム仕様のロールス・ロイスを購入しており、そのボディカラーは基本的にすべてが「別注」。

そしてほとんどの場合は新規に調合を行うことになるため、「フックスイエロー」など自身の名を冠した名称がそのボディカラーに付与されることとなっていますが(自身の名がついたカラーを12色持っている)、今回納車されたスペクターのボディカラーは「かなり地味」なテンペストグレー。

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インテリアはイエローのパイピングと切り替えが施されたホワイトレザー。

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マイケル・フックスにしては「地味な仕様」ではあるが

今回公開されたマイケル・フックス氏のスペクターを見ると、これまでに同氏に納車されてきたロールス・ロイスと比較して「著しくスタンダード」。

ただしこれには理由があって、マイケル・フックス氏は「記念すべきスペクターの納車第一号」となりたかったのでこの”スタンダードな”仕様を選んだのだといい(つまりは最速納車を狙えるスペックを選択)、いつもどおりのフルカスタムを行うために別途「もう一台」スペクターを購入しているのだそう。

さすがお金持ちはスケールが違うと思ったりするのですが、おそらくこの「最初の一台」を売却したとしても利益が転がり込んでくるものと思われ、一見ムダな行為に見えたとしても、実は「メリットがある」のかもしれません(お金持ちのところには、どうやってもお金が入ってくるようにできている)。

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その「フルカスタム」スペクターについては2024年末に完成する予定だといい、同氏いわく「すごいことになると思うよ」。

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なお、ロールス・ロイスの最高経営責任者(CEO)、トルステン・ミュラー・エトベッシュ氏は以前に「スペクターのオーダーリストは1年半分は埋まっており、今から注文しても納車は2025年になる」とコメントしていますが、「フルカスタムしても2024年に納車される」ということは、マイケル・フックス氏はかなり以前からスペクターの注文を入れているということになりそうですね(もちろん、VIP顧客なのであらゆる優先順位が他の顧客よりも上なのだと思われる)。

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