| このクルマを購入するには「資格」が重要だ |
先日、自動車史上最高の「20億円」という価格で販売されるブガッティのワンオフモデル「ラ・ヴォワチュール・ノワール」を購入したのはクリスティアーノ・ロナウドではないかというウワサが流れましたが、なんとクリスティアーノ・ロナウドが代理人を通じて正式に「そのウワサは真実ではない」とコメント。
クリスティアーノ・ロナウドがブガッティ・ラ・ボワチュール・ノアールを購入することについては「資格も可能性もあり、しかし動機がない」と考えていましたが、やはり”違った”ようですね。
ほかに誰がこのクルマを購入する資格を持っている?
そこで気になるのは「誰が購入者なのか」ということですが、ブガッティ自身は「顧客情報が含まれるので、その質問には答えられない」としており、それもまた当然。
これまでに出てきたウワサはポルシェ創業者一族にして前フォルクスワーゲングループ会長、フェルディナント・ピエヒ氏というもので、やはりどう考えてもこの人が一番可能性が高そう。
ただ、ブガッティは「ブガッティの熱烈なコレクター」がそのオーナーだとラ・ボワチュール・ノワール発売時に述べていて、フェルディナント・ピエヒ氏がその条件を満たすかどうかは疑問(VW会長時代、ブガッティという”会社そのもの”を買っていますが)。
そのほかにオーナーの可能性がありそうなのは?
ほか、ラ・ボワチュール・ノワールをオーダーしそうな人物としては以前にブガッティがヴィジョン・グランツーリスモを売却したという「サウジアラビアの王子」。
ブガッティ・ヴィジョン・グランツーリスモの価格は公開されておらず、6億円とも12億円とも言われますが、このサウジアラビアの王子は(おそらく)カリフォルニアのブガッティ・コレクターにこの車両を売却しているので、ブガッティは「転売履歴のある人にはワンオフモデルを売らない」可能性も。
そしてほかに可能性が高そうなのは「ラルフ・ローレン」。
世界でもっとも質の良いコレクションを持つとされる人物で、もちろんブガッティも彼のコレクション対象です。
なお、ラ・ヴォワチュール・ノワールはブガッティがかつて3台のみ製造した「T57SCアトランティーク」をイメージしたものですが、この3台のうちの1台を所有するのがラルフローレン。
しかもラ・ヴォワチュール・ノワール=黒いクルマの名のとおり、黒いタイプ57SCアトランティークを所有しており、同氏はこれをモチーフにした腕時計シリーズやサングラスも発表しているほどです。
こちらがその腕時計、「1938 Bugatti 57SC Atlantic coupe chronograph by Ralph lauren」。
こちらは「Ralph Lauren Eyewear RA5160 - T57」。
いくつかの形状、カラーがあります。
しかもラルフローレンは他にもT57を所有しており、購入資格としては「ラルフローレン以上の人物はいない」のかもしれません。
しかもラルフローレンはすべてのクルマを動態保存しており、かつ最高レベルの状態に保つなどクルマにかける愛情や情熱にも定評があり、購入したクルマをめったに手放さないことでも知られるので、ブガッティにとっても理想的な人物だと言えそうです。