| ブガッティはあと10年はガソリンエンジンを継続する |
ブガッティは「今後も可能な限りガソリンエンジンを採用し続ける」と明言してエレクトリック化を否定していますが、いつかはガソリンエンジンを捨てざるをえない日が来るのかもしれません(もしかするとその日は来ないのかもしれない)。
そして、「最後のガソリンエンジン搭載のブガッティ」をイメージしたのが今回のレンダリングであり、その名は「ラ・フィナーレ」。
これはグラフィックデザイナーであるSerkan Budur氏が作成したもので、エンジンやサスペンションなどメカニカルパーツを外から見えるようにすることで「あえて」ガソリンエンジン搭載であることを強調しています。
つまりはこの後にやってくるエレクトリック時代に対するささやかな反抗であり、ガソリンエンジンへのオマージュ、そしてこういった時代もあったという最後の主張ということになりそうですね。
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モチーフは過去のブガッティ
そしてこのブガッティ・ラ・フィナーレのモチーフは過去のブガッティ。
現在のブガッティはすべて「ミッドエンジン」ですが、かつてのフロントエンジン時代のブガッティを現代に蘇らせたというコンセプトを持ち、サイドはタイプ57SCアトランティック(アトランティーク)へのオマージュとも言えるデザイン。
ホイールからタイヤへと続くブロンズのグラフィックはラ・ヴォワチュール・ノワールを連想させ、このカラー(ブロンズ)はタイプ41ロワイヤルに採用されていたボンネット状の「象」をかたどったマスコットのカラーをイメージしている、とのこと。
ちなみにブガッティ創業車、エットーレ・ブガッティの弟であるレンブラント・ブガッティは著名な彫刻家であり、この「立ち上がる象」はレンブラント・ブガッティによってデザインされたものであり、同名のブガッティ限定モデルにはこの象が室内に再現されていますね(そのためにヴェイロン”レンブラント”のボディカラーはブロンズなのかも)。
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このブガッティ・ラ・フィナーレはフロントエンジンなので、もちろんフードは長く、しかしブガッティの伝統に則って比較的長いリヤオーバーハングを持っています(これはベントレーも同じ)。
こちらはフロント上から見た図。
フロントフード、フロントフェンダーから覗くメカメカしいコンポーネントが「エレクトリック時代ではもう持ちえないであろう」味を出していますね。
なお、ブガッティは以前にフロントエンジンのGTカー「アトランティック・コンセプト」の市販化を考えていたと(つい最近になって)公表しましたが、今回のラ・フィナーレはこのアトランティック・コンセプトをいくぶん意識しているようにも感じられます。
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ちなみにブガッティのモデルライフは10年が予定されており、かつブガッティはあと10年程度ガソリンエンジンを継続すると明言しているので、これらを総合するとシロンの後継モデルが「最後のガソリンエンジンを搭載するブガッティ(その次はもうエレクトリック・・・)」。
つまりブガッティにとっての「ガソリンエンジン」の終焉はもうそこまできているということになりますが、それだけにシロン後継モデルにはかなりな情熱を注いでくるかもしれませんね。
VIA: Serkan Budur