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ブガッティ・シロン・スーパースポーツ・ゴールデンエラのエンブレムには「ブガッティ史上はじめて」純金製エンブレムが装着されている。これまでには「純銀製」も

ブガッティ・シロン・スーパースポーツ・ゴールデンエラのエンブレムには「ブガッティ史上はじめて」純金製エンブレムが装着されている。これまでには「純銀製」も

| ブガッティに対する顧客の「カスタム需要」はとどまるところを知らない |

今後ますますブガッティに対するパーソナリゼーションの要望は拡大し続けるだろう

さて、ブガッティがモントレー・カーウィーク期間中に開催される「ザ クウェイル モータースポーツ ギャザリング」にてシロン・スーパースポーツ・ゴールデンエラ、そしてそれに呼応する仕様を持つW16ミストラルを公開。

とくにシロン・スーパースポーツ・ゴールデンエラはブガッティの展開するパーソナリゼーションプログラム「シュールムジュール」の最高峰だとされ、ボディに直接描かれたペイントや専用に調合されたペイント、さらには「フェード」エフェクトなど様々な見どころを内包します。

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シロン・スーパースポーツ・ゴールデンエラは「ブガッティで最初に純金製エンブレムを採用したモデル

そして今回の展示に際してはいくつかの新しい情報がもたらされており、そのひとつが「シロン・スーパースポーツ・ゴールデンエラ実際にゴールドのエンブレムを装着した初めてのモデルである」ということ。

ちなみにこの通称「マカロン」エンブレムはブガッティの意志によってしか変更できず、いかに幅広いカスタムを提供するブガッティといえども顧客の指示でこれを変更することはできないとされています(リアのEBエンブレムはカラーの変更が可能であるようだ)。

一方でブガッティの判断でこのマカロンエンブレムを変更した例がいくつかあり、過去には「全身ブラック」を表現するためにマカロンエンブレムのレッド部分を「ブラック」へと変更した例も。

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このほかにも「純銀」をマカロンエンブレムに使用した例、そして「金メッキ」を使用したこともあるのですが・・・。

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さすがに「純金」を使用したのは今回のシロン・スーパースポーツ・ゴールデンエラが「はじめて」となるのだそう。

2024-bugatti-chiron-golden-era-front-badge

さらにこのシロン・スーパースポーツ・ゴールデンエラでは、ボディサイドの Chiron Super Sport文字も純金によって仕上げられている、とのこと。

2024-bugatti-chiron-golden-era-side-badge

このリアデッキのEBロゴは「金無垢」ではなく金メッキだと紹介されています。

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ブガッティのクルマは時代を超越した芸術作品でなくてはならない

ブガッティは今回のシロン・スーパースポーツ・ゴールデンエラの製作と展示を通じて「非常に高いパーソナリゼーションの需要がある」とも語っており、自社が送り出すクルマが単にそのオーナーだけの所有にとどまらず、時代を超越し、世代を超えて家族に残る可能性を秘めていることにも言及。

だからこそ「並外れた耐久性と品質、そして芸術性に加えてそのオーナーが感情を移入できるなにか」が必要なのだと思われ、日夜「新しいカスタム手法の開発」に取り組んでいるのだと思われます。※ロールス・ロイスもこれに近い受け止められ方がなされ、カスタムの内容も「一族のルーツ」を盛り込む例がいくつかある

03 BUGATTI CSS Golden Era

なお、今回のシロン・スーパースポーツ・ゴールデンエラについては「どうやってオーナーの要望を再現するか」にはじまり、「その完成状態を100年以上維持し続ける」ことも考えられたそうですが、そのため制作にかかったのは2年、スケッチだけでも400時間以上を費やしており、しかし「ブガッティの定める、妥協のない高い基準に準拠して、完璧が達成された」ともアナウンスされています。

そしてこそらくは、このシロン・スーパースポーツ・ゴールデンエラを見た顧客からはさらに高度かつ複雑な依頼が舞い込むこととなるのは間違いなく、ブガッティはそれに応えるべく多忙な日々を過ごすことになるのかもしれません。

12 BUGATTI CSS Golden Era

こういった状況を鑑みるに、ブガッティはほかの自動車メーカーとは全く異なる製品を提供し、かつ顧客も他のクルマとは全く異なるものを求めているということがわかり、まさに「他と比べられるようであれば、それはブガッティではない」という、ブガッティ創業者であるエットーレ・ブガッティの精神が今なお息づいているということに他ならないのだとも考えられます。

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参照:Bugatti

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