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ブガッティCEOが新型ハイパーカーについて語る。「ほとんどの人が新型ブガッティはEVにすべきだろうと言った。そうするのは簡単だが、簡単な道を選ぶのは私のやり方ではない」

ブガッティCEOが新型ハイパーカーについて語る。「ほとんどの人が新型ブガッティはEVにすべきだろうと言った。そうするのは簡単だが、簡単な道を選ぶのは私のやり方ではない」

| ブガッティの新型ハイパーカーはフロントに2つ、リヤに1つのエレクトリックモーターを搭載することも判明 |

あわせて比類なきクオリティとクラフトマンシップをあわせ持つことにも言及される

さて、ついに明日にはシロン後継となる新しいブガッティのハイパーカーが公開される予定ですが、今回おそらく最後となりそうなティーザー動画が公開されることに。

この動画では新型ブガッティのディティール(しかも今までに公開されていないものも含む)を見ることができますが、やはりなんといってもブガッティ・リマックCEO、メイト・リマック氏が語る「新型ブガッティの開発秘話」がハイライトかと思います。

Bugatti (3)

新型ブガッティはこんな特徴を持っている

まず、メイト・リマック氏が語るのは「誰もが新型ブガッティはピュアエレクトリックカーになると予想していたし、そうすべきだと言われていた」こと。

これはリマックがブガッティを傘下に収めたときから囁かれていたことで、というのもリマックは「ピュアエレクトリックハイパーカーのパイオニア」であり、すでにその技術が確立されていたから。

実際にメイト・リマック氏も今回の動画では「ピュアエレクトリック版のブガッティを作ることは簡単であった」と述べ、しかし「簡単な道を選択することはブガッティのやり方ではない」とも。

Bugatti (2)

そして同氏は以前、すでにピュアエレクトリックカーがリマック独自のものではなく、世界規模にてコモディティ化しており、その状況の中で新しいブガッティをピュアエレクトリックハイパーカーとして発売したとしても「誰もそれを欲しがらないだろう」と述べています。

かくして同氏は「規格外の」V16エンジンの開発に踏み切ったわけですが、このV16エンジンを選んだのは「誰もやってないことをやりたかったから」。

Bugatti (4)

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ただ、パワートレーンに関してはもちろんこのV16エンジン「オンリー」というわけにはゆかず(さすがにそれは時代が許さない)、よってこれにはハイブリッドシステムが組み合わせられることとなるわけですね。

今回の動画では、(ローリングシャシーの)スケールモデルを用いていくつかの説明がなされていますが、エレクトリックモーターの数はフロントに2つ、リアに1つの「合計3個」。

加えてバッテリーパックは25kWhの容量を持ち、(新型ポルシェ911カレラGTSとは異なり)エレクトリックモードのみでの走行が可能であることにも言及しています。

Bugatti (6)

なお、このスケールモデルはメイト・リマック氏が(ブガッティの親会社である)フォルクスワーゲン取締役会でのプレゼンテーションの場において使用したもので、当時「新型ブガッティはピュアエレクトリックにすべき」という意見が大半を占めていた取締役会メンバーに対し、この模型を使用していかに内燃機関が重要であり、それがいかに顧客の魂を揺さぶるかについて熱弁を振るい、結果的にV16エンジンの開発承認を得たのだと説明されています(当時のフォルクスワーゲンCEOはヘルベルト・ディース氏であり、同氏がV16にゴーサインを出したと語られている。同氏は残念ながら解任されてしまったが、仮に現CEO、オリバー・ブルーメ氏であったならばV16にOKを出さなかったかもしれない)。

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Bugatti (5)

加えて動画ではサブフレームとサスペンションについても「チラ見せ」がなされていますが、サスアームは見たところ3Dプリンタによって成形されたもので、さらにはその形状から判断するに「AIによって設計された」構造を持つのかもしれません。

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このほか、同氏は新型ブガッティについて「デザイン、品質、クラフトマンシップ」が調和し、完璧を目指さねばならないとも語っており(加えて、以前には現行ブガッティの品質には大きな改善の余地があるとコメントしている)、よって新型ブガッティは文字通りの「完璧」な、そして「自動車業界の一つの到達点」ともなりそうですね。

メイト・リマックCEOが新型ブガッティの開発背景について語る動画はこちら

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参照:Bugatti(Youtube)

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