| やはりフランス人の考えるコンセプトカーは奇妙なものが多い |
ルノーがそのおひざ元であるパリ・モーターショーにて、サブブランド「EZ」より最新のコンセプトカー「EZ-ウルティモ(Ulutimo)」を発表。
このEZ-Ultimoはオールエレクトリックかつ自動運転を備えており、「モバイルラウンジ」を意識。
ホテルや航空会社が顧客の送迎を行うのに、さらには出張先での利用、旅先での活用を想定しているようですね。
つまりは、いずれかの法人がゲスト用に購入するということになりますが、その用途にあわせて車内の仕様を変更できるとしており、高いフレキシビリティを持つ模様。
室内はまさに「ラウンジ」
今回発表された仕様だと現代的なインテリアにフレンチスタイルの装飾を持ち、ウッドやレザーをふんだんに使用した快適な雰囲気。
ドアは自動開閉、シートも回転式で乗降性に配慮している、とのこと。
リアにはこういった感じで乗客の荷物を収容可能。
こういった感じでホテルの送迎に利用したり・・・
ビジネス用途で(アプリ経由で)配車を行い・・・
こんな感じで車内で打ち合わせをしながら移動したり。
外観はのデザインは画像のとおりですが、奇妙なホイールカバーが装着されていますね。
未来を標榜するコンセプトカーについては、BMWの「i Vision Dynamics」、ロールスロイスの「Vision Next 100」など、とにかくタイヤが付いているのかそうでないのかわからない、そして「曲がりそうにない」フロントタイヤを装備している場合が多数。
そしてやはり実際に市販されるEVについてもアウディe-tron quattro、アストンマーティン・ラピードE、そしてプロトタイプですがポルシェ・タイカンなど「ディスク状の」ホイールを装着している場合が多く、ということはほとんどのメーカーが「未来のクルマのホイールはディスク」と認識しているということになります。
つまり各自動車メーカー、そしてデザイナーも「ゴムのタイヤは古臭い」と考えているとも言えそうで、これはちょっと面白い傾向、と言えるかもしれません。
なお、ルノーはとくに「ぶっ飛んだ」コンセプトカーをリリースすることでも知られ、これまでもボディ上半分がガバっと開く「トレゾア・コンセプト」、
まったく異業種である「コルビジェ建築」とコラボレーションを行った「ルノー・クーペ・コルビジェ・コンセプト」などを発表。
ただ、今回のEZ-ウルティモについては「移動するラウンジ」ということで、ある意味では「建築」と通じるところがあるのかもしれませんね。
ドアはこんな感じで側面はスライド、ルーフはガルウイング。
やはり多くのメーカーが考える「未来のクルマ」も、このルノーEZ-ウルティモ同様のドア開閉方法を持つものが多いようです。