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アウディがデザイン部門責任者の交代を発表し、ランドローバー・ディフェンダーのデザイナーを後任に迎える。なおデザイン部門は取締役会直下へと格上げ

アウディがデザイン部門責任者の交代を発表し、ランドローバー・ディフェンダーのデザイナーを後任に迎える。なおデザイン部門は取締役会直下へと格上げ
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| アウディはデザインの重要性を強く認識している自動車メーカーのひとつである |

前任のデザイナー、マーク・リヒトは10年間「アウディの顔」を作り続けてきた

さて、アウディがマルク・リヒテ(マーク・リヒト)氏の後任デザイナーとしてマッシモ・フラセッラ氏をデザイン部門の責任者に据える、と発表。

同氏はトリノのアプリケーション&デザイン研究所を卒業した後、ベルトーネでキャリアをスタートさせ、その後にフォード、キア、ジャガー・ランドローバーにて重要な役割を務め、直近だとディフェンダーのデザインを担当したことで種られます。

マッシモ・フラセッラはこう語る

マッシモ・フラセッラ氏が着任するのは6月1日となるそうですが、同氏はすでに高い意欲を見せており、以下のように語っています。

アウディに加わることは私にとって非常に特別な瞬間です。 私は最高クリエイティブ責任者の役割を引き受け、才能あるチームを率いてブランドの将来を革新性と名声の新たな高みに導くことができる機会を得たことを大変光栄に思います。 私は変化を刺激し、結びつけ、推進するデザインの感情的な力を信じており、ブランドの鼓動の中心として創造性を育み促進するためにここにいます。

私の哲学として、シンプルさは、デザインへのアプローチの本質です。 トレンドだけを追い求めるのではなく、余分な装飾を省いたデザインを心がけています。 代わりに、私たちは時代を超越した洗練されたデザイン言語に依存します。

Massimo Frascella becomes new Head of Design at Audi

なお、同氏がデザイン部門の責任者に着任しその効果が現れ始めるのは早くても数年後だと思われますが、現在すでにアウディはデザイン言語を変革している途中であり、これまでの主張の強いシングルフレームグリルから「やや柔らかいデザインへ」とシフト中。

その理由としては、ここ数年のコロナウイルスのパンデミック、(欧州ではとくに身近に感じられる)ロシアのウクライナ侵攻による様々な影響により、現行アウディの個性的なルックスに対する市場の「疲れ」が生じているといい、よって一連の「スフィア」シリーズにもつながる少し優しい方向へ向かう、とされています。

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よってここからアウディとマッシモ・フラセッラ氏は次世代アウディのデザインを模索することになると思われますが、ここからの数年では技術革新の波が複数回起こり、それにあわせてデザインも変化してゆく可能性が大。

実際のところ、アウディはここ最近でデザイン部門を取締役会会長直属となるよう組織を再編しており、デザイナーの発言力が強くなってゆくものと思われます。

アウディの最高経営責任者(CEO)、ゲルノート・デルナー氏は「デザインは常にブランドの中核の一部であり、アウディ・ブランドのDNAの一部でした。 だからこそ、特に技術変革のこの段階では、今後のすべてのモデルの内装と外装に「Vorsprung durch Technik(=技術による先進、アウディが掲げるスローガン)」が目に見えて具体的に示されなければなりません。 マッシモ・フラセッラは、アウディが紛れもない感情的なデザイン言語を通じ、ブランドアイデンティティを体現することを保証します。 明快さ、精度、完璧なプロポーションが彼のデザイン哲学の中心であり、その品質はアウディ ブランドのイメージにシームレスに適合します」とコメント。

参考までに、前任者のマルク・リヒテ氏は2014 年からアウディのデザイン部門を率いていおり、1969年にドイツのアルンスベルク/ザウアーラントで生まれ、フォルクスワーゲンからキャリアを開始した人物です。

同氏の管理のもとアウディはヒット商品を連発し、Audi e-tron、e-tron GTといったEVシリーズも登場していますが、今後同氏には新たな役割が与えられるといい(VWグループでは最長10年を目処に異動が行われることが多い)、ゲルノート・デルナー氏も「10年間にわたってブランドの顔としてクリエイティブな思考と先見の明を持ってくれたマークに感謝します」と述べ、マルク・リヒテ氏の次のステージに期待しているようですね。

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参照:Audi

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