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アウディがA5クーペとA5カブリオレの販売を終了。おそらく今後の復活はなし、A5はスポーツバックと(A4から移行する)アバントのみとなるもよう

アウディ

| アウディ含むフォルクスワーゲングループ各ブランドの判断はドライであり、そこにノスタルジーの入る余地はない |

市場が小さくとも何とか継続を模索するメルセデス・ベンツとは対象的である

さて、アウディA5クーペとA5カブリオレ(S5とRS5含む)が北米市場にて販売終了、との報道。

これによって彼の地でのA5は「A5スポーツバックとその高性能バージョンのみ」となりますが、これはちょっと前に出た「BMW 4シリーズと8シリーズ(クーペとカブリオレ)が廃止される」という内容とよく似た内容の話であり、つまりいずれの自動車メーカーにおいても「クーペとカブリオレはお荷物」ということなのかもしれません。※メルセデス・ベンツは一足先にC/Eクラスのクーペとカブリオレを統合している

BMW
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アウディは急速にそのラインアップを置き換える

なお、A5シリーズはモデルライフ末期に差し掛かっており、よって「A5クーペとA5カブリオレの廃止もそれに伴うもの」で、フルモデルチェンジとともに復活するのではと考えてしまいがちですが、次期A5についてはA5スポーツバックと「A5アバント」のプロトタイプしか目撃されておらず、よってA5クーペとA5カブリオレは現行世代をもって消滅すると考えていいのかもしれません。

アウディは今後命名とラインアップ(モデル構成)を変更する計画を持っており、大きなところだと「内燃機関を搭載したクルマの名前に奇数、EVの名前に偶数をつける」と言われていて、よって「A4アバント」は廃止されて「A5アバント」へ、そして「A6」は「A7」へと(モデルチェンジのタイミングにあわせて)置き換えられると言われています。

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ちなみにですが、アウディはそのラインアップからクーペそしてオープンを消し去っており、昨年から今年はじめにかけてTT/TTS、R8/R8スパイダーをドロップさせたところ(その前にはA3カブリオレを廃番としている)。

しかしながらこの傾向は(上述の通り)ほかの自動車メーカーにも当てはまり、プレミアムカーメーカーはもちろん、普及価格帯のクルマを提供するフォルクスワーゲンにおいても「ゴルフカブリオ」「EOS」などが相次ぎ廃止となっています。

さらにメルセデス・ベンツだとSLC、S クラス クーペ/コンバーチブル、AMG GTロードスターを廃止しており、BMWはZ4の生産を終了するとも報じられ(同時にGRスープラも影響を受ける)、このセグメントはもはや「虫の息」なのかもしれません。※かろうじてメルセデス・ベンツはCLEクラスにてクーペ/カブリオレを継続しているが、アウディはラインアップからクーペ/カブリオレを消し去るのかもしれない

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A5に話を戻すと、スポーツバックとアバント(ワゴン)のスパイショット/ビデオがネット上に出回っているものの、セダンバージョンの目撃例はなく、よってA4セダンの後継モデルとしてのA5セダンが投入されるのかどうかはナゾのまま。

新型A4セダンには「ピュアエレクトリック」パワートレーンが搭載され「A4 e-tron」を名乗るであろうとも報じられていて、しかしメルセデス・ベンツCクラス、BMW 3シリーズへの対抗上、ガソリンエンジンを搭載したコンパクトなセダンをラインアップから外すわけにはゆかず、よって「A5セダン」も投入の対象になっているものと思われます。

なお、新型A5については(現在採用されている)MLB アーキテクチャの進化形であるプレミアム プラットフォーム コンバスション(PPC) を採用するとも報じられており、この新しいA5は(計画に変更がない限り)2033年まで生産が継続される、というのが現在の既定路線ではありますが、各社ともガソリンエンジン搭載モデルについては計画の再考を急いでおり、よってA5についてもなんらかの改革変更がもたらされる可能性があるのかもしれません。

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