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GRスープラはBMW Z4とともに2026年に生産が終了とのウワサ。生産を請け負うマグナ・シュタイヤーの生産規模縮小のためだと報じられる

スープラ

| GRスープラは2023年、2025年に生産が終了するというウワサも出ていたが |

気になるのは「次期スープラ」ではあるが、現行スープラのように「他社との協業」となるのかどうかはわからない

さて、オートモーティブ ニュースの報道によると、GRスープラ、そしてその兄弟車であるBMW Z4の生産がともに2026年に終了するもよう。

御存知の通りこれら2台は共同にて開発がなされていますが、生産を行っているのは(トヨタでもBMWの工場でもなく)オーストリアのマグナ・シュタイヤーが運営するグラーツ工場です(同社は新型車の開発請負のほか、多くの自動車メーカーから生産を受託している。メルセデス・ベンツGクラスもそのひとつである)。

マグナ・シュタイヤーは生産規模を縮小?

マグナ・シュタイヤーは(上述の通り)様々な自動車メーカーのクルマを生産していて、しかし直近だとフィスカー・オーシャンの生産を終了させ、さらにはジャガー I-Pace / E-Pace、BMW 5シリーズなどの主要モデルの生産が終了することを受けて生産規模を縮小させると報じられており、BMW Z4とGRスープラもこれにあわせて2026年に生産が終了される、と報じられているわけですね。

現時点ではBMW、およびトヨタもこのニュースを認めていないものの、トヨタ自動車北米グループ副社長のデイブ・クリスト氏は「(GRスープラは)BMWと提携し、成功を収めている。次の展開を検討している」と語ったことがあり、つまりこれは現行のGRスープラが終了することがわかっており、次の展開を考える必要があるという事実を意味しているのかもしれません。

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トヨタはGRMNスープラを導入?

なお、現行GRスープラの終了前に登場すると言われるのがGRMNスープラ。

GRMNとはGazoo Racing Meisters of the Nurburgringを意味しており、その名にふさわしいハードコアモデルが限定発売されるのでは、と言われています。

実際のところ、ニュルブルクリンク近郊にあるBMW M社のテスト施設、ニュルブルクリンクのコース上でもしばしばGRMNスープラと思われる車両が走行する姿が目撃されており、Mスペックのブレーキ、ダクト付きのフロントフード、さらには大きなリアウイングを装着したプロトタイプも目撃されているため、このウワサはかなり信憑性が高いと見られているようですね。

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なお、GRスープラは2019年後半に発売されていますが、北米市場だと23,689台を納車しており、これは(年々販売が減少傾向にはあるものの)市場が小さくなってゆくスポーツカー市場では「健闘している車種の一つ」。

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加えて、GR86やGRヤリス、GRカローラとともにGRブランドを構成し、そして象徴するひとつの重要な存在であるとも考えられます。

よってトヨタが「スープラ」を(現行モデル限りで)消滅させるとは考えにくいものの、次世代スープラを発売するにしても、スープラの名に恥じないパフォーマンスを備える必要があり、となると開発コストも非常に高額になるほか、車両価格も”それなり”となることが予想され、となるとトヨタはやはり他社(BMWかもしれないし、もしかするとマツダかもしれない)との協業に頼り、可能な限りコストを下げることを考えるしかないのかもしれません。

参考までに、トヨタがスポーツカーに重きをおいているのは周知のとおりではありますが、「MR2」「セリカ」の復活もウワサされたこともあって、次期スープラにあわせ、これらの発売についても期待したいところでもありますね。

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