こうやって見ると、巨大なキドニーグリルも悪くない(たぶん)
BMWアブダビが「世界初」BMW X7のカスタムを披露。
現在のところX7が出回っているのは広報車程度だと聞きますが、この時点でX7をカスタムして展示できるというのは「BMWアブダビならでは」。
内外装のカラーについては公表されていないものの、ボディカラー、インテリアカラーともにホワイト(オプションでレーザーヘッドライトが装着されている)。
まさに中東の王族のクルマ、といったイメージですね。
この色の組み合わせは人気が出そう
なおBMWは「新次元のラグジュアリー」をX7で表現したと主張しており、このX7、そしてフェイスリフトを受けた7シリーズ、新しく登場した8シリーズあたりは特に「これまでのBMWにはなかった」豪華な内装を保有していて、これは文字通り「新次元に入ったな」という印象も。
BMWはこれまで「高級な内装」が苦手な部分があり、重厚で高級感溢れるメルセデス・ベンツや、シャープで先進性に勝るアウディに大きく水を開けられていた状態。
BMWもそれを理解していたのか、ジョエル・ロブション氏と「高級感の演出」という分野において提携を行っています。
そしてBMWは内外装をともに「より高級へ」移行させる方法を考えたわけですが(BMWはとくに高価格帯のクルマに力を入れている。そのほうが利益が大きいから)、外装におけるその手段は「キドニーグリルの巨大化」。
より大きく、より高級なクルマには「より大きなキドニーグリルを与える」とBMWのデザイナーは述べており、実際に7シリーズだとフェイスリフト後のキドニーグリルは「フェイスリフト前に比べて40%面積が拡大」。
そのためにはボンネットの高さを変更したというほどの力の入れようではありますが、X7は「生まれながらにして巨大なキドニーグリルを持つクルマ」。
このキドニーグリルは賛否両論あったものの、実際に新型7シリーズは予想を超える受注があるといい、やはり(トヨタ・アルファードのように)グリルの大きなクルマを好む人は多いのかもしれません。
なお、BMWアブダビの公開するクルマは、いずれも「中東」という日差しの強い地域にもかかわらず、そしてこういったSUVやサルーンであったとしても車体後部のウインドウには「スモークなし」。
内装はホワイトとブルーをベースとした「セレブ仕様」。
使用されるウッドも白樺のような色味で高級感がありますね。
以前のBMWであれば絶対になかったであろう、凝ったデザインとステッチを持つシート。
後席には「クッション」も装備されていますね。
シフトレバーは「クリスタル」。
ぼくはこれまで「BMW X7はどうなんだろうな」と考えていましたが、今回の仕様を見ると「けっこうイケてるんじゃないか」と考えを改めるに至ることに。
そう思うと「(メーカー純正で)カスタムしたクルマ」の公開は、より多くの消費者の注意を惹いたり、それまでそのクルマに対して持っていたイメージをひっくり返すことになるとも考えられ、各メーカーとも「もっと積極的に」取り組んで良いのかもしれません。
VIA:BMW Abudhabi