| とりわけBMWは「ブラック」にこだわるメーカー |
BMWがX7に「ダークシャドウエディション」を全世界で600台のみ追加する、と発表。
これはその名の通り「ブラック」をテーマにした限定モデルであり、メルセデス・ベンツやレクサス、ロールスロイス等プレミアムカーメーカーがオプションそして特別モデル(ブラックバッジやナイトパッケージ、ナイトシェードなど様々な呼び方で展開されている)として追加しているのと同様の動きとなります。
なお、BMWはこれまでにもM2やX5 M/X6 M、M5に「ブラックファイア」と命名した特別仕様車を発表しているものの、今回のX7ダークシャドウエディションは「さらに黒い」のが特徴。
参考までに、「全ての光を吸収する」特殊塗装を持つ”バンタブラック”を公開したこともあり、BMWの「黒」にかける思いは並外れているのかもしれません。
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BMW X7ダークシャドウエディションはこんなクルマ
このX7ダークシャドウエディションについて、ボディカラーはフローズンアークティックグレー、そこへハイグロスブラックフィニッシュを持つキドニーグリルのインナー/フレーム、ドアモール、ドアミラーベース、ルーフレール、エアインレット等が与えられています。
さらには22インチホイール、テールパイプもブラック。
「BMW」「750i」バッジもブラックへとペイントされているように見えますが、ここで気になるのはBMWのプロペラマーク(エンブレム)。
このホワイトとブルーが車体前後、ホイールのセンターに使用されることとなっており、しかしこれもブラックフィニッシュだったらもっと統一感が出そう。
そういったとき、BMWが先日発表した(しかし車体には用いないとしている)新ロゴを採用したらまだ収まりがいいのになあ、と考えたりします。
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BMW X7ダークシャドウエディションのインテリアはこうなっている
そしてこちらはBMW X7ダークシャドウエディションのインテリア。
ナイトブルーとブラックとのコンビ(よく見るとダッシュボード、ドアパネルの上部、シート中央などはナイトブルー)仕上げとなり、ヘッドライナー(ルーフ内張り)もナイトブルーのアルカンターラ。
ベースがSUVのフラッグシップたるX7なので装備に不足はないものの、ドライビング・アシスタンス・プロフェッショナル・パッケージ、コールドウェザーパッケージ、ラグジュアリーシーティングパッケージ、エグゼクティブパッケージ等が追加されているようですね。
なお、最近のクルマの特徴として、高級オーディオ(ブルメスターやバング&オルフセンなど)を装着すると、こういった高品質な仕上げを持つスピーカーグリルが装着されることが多い模様。
搭載されるエンジンはベースとなるM750iと変わらず4.4リッターツインターボV8(523HP)、トランスミッションは8速AT、駆動方式はもちろん4WD。
現時点では日本への導入や価格について発表はないものの、これまでの経緯から見てBMWは日本市場を比較的重視しており、よって数台は日本に入ってくることになりそう。
そしてこれまでに見たことがないほど「黒い」仕様を持っており、後ろに張り付かれると相当な恐怖を感じることになるのかもしれません。
参照:BMW