| まさかこんなに早くM仕様のi4が発売されるとは思わなかった。なおi4 M50の価格設定は魅力的 |
BMWはここへきて急速にエレクトリックモデルの拡充を図ってきたようだ
さて、BMWが「歴史上、初のエレクトリック版Mモデル」、i4 M50を突如発表。
ただしこれは「真正のM」というよりは、MパフォーマンスつまりMのエッセンスを取り入れた(レクサスだとF Sportのような)クルマだと捉えるべきなのかもしれません。
なお、ベースとなるi4はすでに発表済みで、こちらに比較すると様々な変更がなされているようですね。
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新型BMW i4 M50の出力は536馬力
今回公開されたオフィシャルフォトの写る個体のボディカラーは「フローズン・ポルティマオ・ブルー(BMWはマットカラーを”フローズン”と呼ぶ)、そして各部のデザイン変更に加えてカーボンファイバー製パーツ装着、そしてボディの下には255馬力のフロント・モーターと308馬力のリア・モーターが搭載され、そのシステム総合出力は536馬力。
ただ、BMWによれば、この536馬力を発生するのはスポーツブーストを使用した10秒間のみで、それ以前とそれ以降は出力469馬力に抑えられる、とのこと。
ちなみに一回の充電あたり走行可能距離は約395キロだとアナウンスされています。
0−100キロ加速は3.9秒、最高速は225km/hだとアナウンスされていますが、もちろんこれは「限界」ではなく、リミッターにより、バッテリーの放電を防ぐために”抑えられて”いるのだと思われます。
もちろん加速、最高速ともにベースモデルのi4に比較して優れた数値を示しますが、i4 M50の足回りも締め上げられ、専用設計のアンチロールバー、アダプティブMサスペンション(フロントストラットは補強済み)採用、さらには可変スポーツステアリングやMスポーツブレーキ、19インチサイズのMライトアルミホイール(オプションで20インチも選択可能)といった装備も。
なお、バッテリーをフロア下部に敷き詰めることで、i4 M50の重心は3シリーズセダンに比較すると、約3センチほど低い、とのこと。
その外観を見てみると、キドニーグリルはi4同様に巨大な「バーチカルキドニー」、そしてバンパー下部左右には「Mらしい」大きなダクト。
ただしi4 M50はピュアエレクトリックカーなのでさほど多くエアを取り込む必要はなく、おそらくはブレーキ冷却用に(取り入れたエアの)多くを充てるのだと思われます。
サイドだと「Mスペック」のドアミラー、そしてフィンの付いたフロントフェンダー状のエアアウトレットがi4 M50の特徴。
リアに目を移すと、トランクリッド上のリップスポイラー、そして大型化されたディフューザーが目を引きます。
なお、i4 M50については、「i」よりも「M」を強調するためなのか、i4含むiシリーズの特徴の一つでもある「ブルーアクセント」が外装に見られないのは注目に値するところ(パッケージやオプションによっては装着できるのかもしれない)。
新型BMW i4 M50のインテリアはこうなっている
そしてこちらは新型BMW i4 M50のインテリア。
基本的には3シリーズと同様の構成やパーツを持っているようですが、ブルーのアクセント、そしてところどころのパーツがブラックアウトされているようです。
現時点で日本国内での発売そして価格についてアナウンスはないものの、北米だとi4 M50の価格は65,900ドルからだと発表されており、これは同程度の装備・性能を持つ(ガソリンエンジン版の)3シリーズよりもやや安い、とのこと。
BMWが新型i4 M50を紹介する動画はこちら
参照:BMW Group