| ホンダジェットはなかなかに人気があり、多くの引き合いがあると報じられている |
燃費そして扱いやすさ、安定性に定評があるようだ
さて、ホンダ(正確にはその子会社のホンダ エアクラフト カンパニー)が発売している”ホンダジェット”。
販売開始以来非常に受注が好調だと言われていますが、今回バージョンアップ版の「ホンダジェット・エリートII(HondaJet Elite II)が発表されています。
最大の特徴は先代比で240km伸び2,865kmに達した航続距離ですが、これは燃料タンクの増加によって達成された、とのこと。
なお、機体そのものについてはグランドスポイラーを主翼に初搭載することで着陸時の機体の扱いやすさ、そして安定性を向上させたとアナウンスされています。
そのほか、ホンダジェット エリートIIにはこんな特徴も
このほかホンダジェット エリートIIの特徴としては画像のとおりブラックの機体にレッドのストライプが入る「ブラックエディション」が追加されたこと、最大離陸重量がエリートの4,854kg、そしてエリートSの4,944kgからエリートIIでは5,035kgへと増加したこと。
反面、燃料タンクなどに圧迫される形となったのか収納スペースは66平方フォートから62平方フィートへと減少しているようですね。
そのほか(自動車同様に)パイロットの負担を軽減すべく、タキシングを簡単にするためにノーズホイールの回転を補助するアシストステアリングが搭載され、自動化された(上述の)グランドスポイラーは、着陸時の減速に貢献するとされています。
いったん航行を開始すると、エリートIIではオートスロットルシステムを利用でき、「希望する飛行特性に基づくパワーマネージメント」を自動的に調整することができるとされ、緊急オートランド(緊急着陸装置)は、万が一の緊急時に人の手を借りずに自律的に着陸させることができるとされています。※これらは両方とも2023年以降に導入されるオプション
ホンダジェット エリートIIの機内も進化
そしてホンダジェット エリートIIでは機内も大きく進化しており、まずカラーリングの選択肢が広がってオニキスグレージュにウッドアクセント、スティールグレーに大理石調のトリムでという二種類へ。
さらにはこれまでのカーペットに加え、ヘリンボーン柄を持つ板状のハードウッドフロアが新たに選べるようになったとのこと。
その他インテリアだとコクピットのシートに羊毛カバーが装着され、キャビン内は遮音材の刷新によって静かになり、コクピット座席スペースの拡大(オプション / 3インチ)といった変更が加えられることに。
用いられるエンジンについてはGEホンダのHF120ジェットエンジンなのでこれまでと変わりはなく、最大巡航速度は422ノット(時速486マイル / 時速782キロメートル)。
なお、昨年ホンダはさらに長い最大航続距離を持つモデルとしてホンダジェット2600コンセプトを発表しており、これは2,625海里(3,021マイル / 4,861キロメートル)をカバーし、これは米国内をノンストップで横断する事ができる距離なのだそう。
加えて最大巡航速度は450ノット(時速518マイル / 時速833km)に向上しており、近い将来に市販機が登場するかもしれませんね。
ホンダジェット エリートIIを紹介する動画はこちら
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参照:Honda