>BMW(ビー・エム・ダブリュー)

BMW、iX3にて新しい「プロペラエンブレム」をひっそり導入。誰も気づかなかった「微妙な進化」とは?

BMW、iX3にて新しい「プロペラエンブレム」をひっそり導入。誰も気づかなかった「微妙な進化」とは?

Image:BMW

| 新しいBMWエンブレムは「よりシンプルに」 |

ただし以前に示された「2D」タイプではない

さて、BMWはその将来を託すニューモデル「iX3」を発表したところではありますが、そこでぼくが思ったのが「エンブレムを新しくしなかったんだな」ということ。

というのもしばらく前(もう5年も前になる)にBMWは「2D」のエンブレムを発表しており、たしかにこれは「車体ではなく印刷物などに用いる」としていたものの(しかし実際にコンセプトカーに使用されたことがある)、なにかが変わったことをアピールするためには今回の”ノイエクラッセ”発表が格好の場ではないかと考えていたから。

ただしiX3の公式画像をよく見てみると、iX3に装着される“プロペラバッジ”が微妙にアップデートされていることがわかり、大きな変更ではないものの、デザインを簡素化し、より現代的に仕上がっていることがわかります。

BMWのエンブレム

Image:BMW


新しいBMWバッジは「よりシンプル」に

Image:BMW

このBMWの新バッジは(おそらく)2025年のミュンヘン・モーターショーでデビューした新型「iX3」で初採用されたもので、iX3において注目を集めたのは新世代デザイン言語「ノイエ・クラッセ」のグリルやヘッドライトではあったものの、その陰でエンブレムも静かに進化を遂げていた、というわけですね。


具体的にどう変わったのか?

この新しいエンブレムはエクステリア / インテリアともに採用され・・・。

  • 従来あった「内側のクロームリング」が廃止
  • 青と白を区切るクロームのバーも削除
  • 残されたクローム部分は「スモーク仕上げ」に変更
  • 「BMW」ロゴの文字がややスリムに
  • ブラック部分は光沢ではなく「マット仕上げ」
  • 全体としてフラットな印象に

これにより、VWやポルシェが行ったような“控えめなロゴ刷新”に近い仕上がりとなっています。

12

Image:BMW

ポルシェ
ポルシェが2008年以降はじめてそのエンブレムを変更!ただし他社のように「平面」ではなく立体を継続、さらに高級に

| ポルシェは新しいエンブレムとともに新しい時代へ | ポリッシュとブラシ仕上げとを組み合わせ、より高級感のあるデザインに さて、現在多くの自動車メーカーが「スマートフォンなどデジタル上での認識率向上 ...

続きを見る


iX3での採用と今後の展開

BMWの広報によると、この新バッジはまずiX3に導入され、今後登場する新型車やマイナーチェンジモデルにも段階的に展開されるとのこと。

従来のエレクトリックモデルに見られた「青い外縁」も省略されており、BMWの電動化戦略に合わせてデザインの一体感を重視しているようにも見えますね。

IMG_9636


まとめ:十分な進化か、それとも控えめすぎるか?

BMWの新バッジは「大きな革命」ではなく「細やかな進化」。

ブランドの伝統を大切にしつつも現代的な要素を取り入れ、次世代「ノイエ・クラッセ」戦略の一環として静かに登場しており、ここからは「革命」ではなく「進化」を示すというBMWの姿勢、そしてノイエクラッセという命名からもわかるように、BMWの「過去を大切にする」という方針を見て取ることも可能です。

BMW

【新型BMW iX3】次世代「ノイエクラッセ」第1弾モデル、最大航続805kmで登場。今後のBMWのデザイン、そしてテクノロジーを示唆
【新型BMW iX3】次世代「ノイエクラッセ」第1弾モデル、最大航続805kmで登場。今後のBMWのデザイン、そしてテクノロジーを示唆

Image:BMW | BMW iX3は最大805km航続、400kW急速充電対応 | ノイエクラッセがもたらす「新しいBMW」 BMWがついに次世代モデル「Neue Klasse」の第1弾として新型 ...

続きを見る

合わせて読みたい、エンブレム関連投稿

ランボルギーニが1998年以来はじめてエンブレムを変更。文字と雄牛が大きくなってシンプルに。ちなみに今まではこういった変遷を行っている
ランボルギーニが1998年以来はじめてエンブレムを変更。文字と雄牛が大きくなってシンプルに。ちなみに今まではこういった変遷を行っている

| 新しいランボルギーニのエンブレムは「革新性と決意を体現する新たな段階へ差し掛かったことの象徴」 | 時代の変化に合わせてシンプルに、そしてもちろん「デジタル対応」 さて、現在多くの自動車メーカーや ...

続きを見る

フォードが「こっそり」そのエンブレムを変更。外周が二重線から一重へ、フォードの文字が大きく太く、そして文字はクロームからホワイトへ
フォードが「こっそり」そのエンブレムを変更。外周が二重線から一重へ、フォードの文字が大きく太く、そして文字はクロームからホワイトへ

| その変更の内容はあまりに”微妙”すぎた | 基本的なイメージ、そしてブルーのベースカラーは変わっていない さて、フォードは新型F-150を発表したばかりですが、そこで話題となったのが「Ford」エ ...

続きを見る

アストンマーティンが10年ぶりにエンブレムのデザインを変更!シンプルで柔らかく、1970年代の「グリーンボックス」復活。これまでの変遷も見てみよう
アストンマーティンが10年ぶりにエンブレムのデザインを変更!シンプルで柔らかく、1970年代の「グリーンボックス」復活。これまでの変遷も見てみよう

| このウイングは古代エジプトにて復活のシンボルだとされた「スカラベ(フンコロガシ)」をイメージしている 現代のウイングエンブレムが見られるようになったのは1932年から さて、アストンマーティンは昨 ...

続きを見る

参照:CARSCOPS

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

->BMW(ビー・エム・ダブリュー)
-, , ,