メルセデスAMGのV12エンジンは順次終了。もうV12エンジン搭載のAMGは見ることができない
現在メルセデスAMGは順次V12エンジン搭載モデルを廃止にしていますが、すでにメルセデスAMG G65は先代限りで終了し、昨年にはメルセデスAMG SL65が生産終了。
残るメルセデスAMGのV12モデルは「メルセデスAMG S65」「メルセデスAMG S65クーペ」「メルセデスAMG S65カブリオレ」の3つのみという状況であったものの、今回メルセデスAMG S65の終了を記念した「メルセデスAMG S65ファイナル・エディション」がジュネーブにて公開されることに。
よく見れば細部までよく考えられた仕様だった
メルセデスAMG S65ファイナル・エディションのボディカラーはオブシディアンブラックメタリックのみ、限定台数は世界で130台。
面白いのはフロントグリル、ウインドウモールやドアハンドルのトリム、リアガーニッシュやエンブレムなど「ボディの上の方にあるパーツ」はシルバー(クローム)。
一方でホイールや前後バンパー下部、サイドステップ下部など下回りは「ブロンズ」仕上げ。
この「ブロンズ」は最近アウディやランボルギーニはじめいくつかのメーカーが使用しているカラーではあるものの、メルセデス・ベンツ、メルセデスAMGでは「かなり珍しい」カラー。
なお、昨年発売されたGクラスのファイナル・エディション「メルセデスAMG G65ファイナル・エディションにもブロンズカラー(ただしもっと暗い色味)が使用されていますね。
そしてCピラーには「ファイナル・エディション」を示すバッジも装着。
ホイールのセンターキャップもブロンズカラーとなり、フロントバンパーのエアインテーク部のエッジ、そしてグリルもブロンズ。
リアフェイシアのエッジもブロンズ、そしてテールパイプはグロスブラック。
テールランプもブラックのように見えますが、かなり細部まで練られたカスタムが施されているように思います。
そしてメルセデスAMG S65ファイナルエディションには専用のロゴが入るボディカバーが付属。
ほかではAMGの「お約束」、エンジンに装着される「ワンマン、ワンエンジン(一人のマイスターがそのエンジンを一貫して組み立てる)」と言う文字、そしてマイスターの名が刻まれるプレートは通常「シルバー」であるところ「ブラック」へと変更されているようですね。
なおエンジンそのものはもちろんV12(6リッター)、出力は621馬力、そして0−100キロ加速はポルシェ911カレラTよりも速い4.1秒。
メルセデスAMG S65ファイナル・エディションのインテリアはブラック基調
インテリアはブラックレザーを貴重としており、アルミとカーボンの加飾が施されています。
ステアリングホイールやシート、アームレスト等にはブロンズカラーのステッチが採用。
トリムにはウッドそしてグロスブラックが使用されており、外装とマッチした色味を持つようです。
そのほかの専用装備としてはパノラミックルーフ、AMGドライバーズパッケージ(リミッターが解除され、最高速度が時速300キロに)といったところが紹介されていますが、価格についてはアナウンスがなく、日本への割当もいまのところ不明です。