| これからのガソリン車は「締め付けられる」一方。性能や魅力の維持が大変な時代に |
メルセデスAMGのプロダクト企画部門のトップ、バスティアン・ボーゲンシューツ氏によると、「将来のメルセデスAMGのサウンドは、今よりもずっと静になる」とのこと。
ただしこれはメルセデスAMGの意向ではなく、欧州にて厳格化される騒音規制の関係だとしており、「欧州以外で」販売されるメルセデスAMGも同様に”静になる”と語っています。
すでに「静かになったメルセデスAMG」がスタンバイ
そしてこれは「未来の話」ではなく、最初にこの基準が適用されるのは「世界で最もパワフルな4気筒エンジンを持つ」メルセデスAMG A45そしてメルセデスAMG A45 Sの二台。
一世代前までのメルセデスAMGというと、アメリカンV8のようなデロデロという、かつ巨大な重低音を轟かせていたものですが、時代も変わったというか、「時代に逆らえない」ということになりますね。
なお、「エンジンサウンドもそのクルマの魅力のひとつ」ということを考えると、メルセデスAMGとしても小さくなったサウンドのままにしておくことはできず、この対応として「車内のスピーカーからフェイクサウンドを流す」という対応を強化する、としています。
実際のところ、AMGではないメルセデス・ベンツブランドにおいても、新型CLSではこのシステムを導入しており、ドライブモード変更時には「車内で聞く(フェイクのエキゾースト)サウンド」が勇ましくなるものの、外から聞く音量は「変わらず」。
これはけっこう奇妙なもので、運転している本人は「ナイスなサウンドだ!」と盛り上がっているのに、外の人が聞く音は「静かなまま」ということになります。
今後は多くの自動車メーカーが同様の対応を取るようになると思われますが、正直言うとぼくはこれにちょっと抵抗があり、「どうしてもフェイクを受け入れることができない」と考えていて、その意味ではポルシェやフェラーリ、ランボルギーニやマクラーレンなどがこのフェイクサウンドを取り入れるようになると「ちょっと嫌だなあ」とも考えています(フェイクサウンドだったら、無いほうがいい)。
なお、この「音量規制」が、販売される新車のみに適応されるのか、はたまたアフターマーケット製パーツにも適応されるのかどうかはわからないものの、もし「新車のみがクリアしなければならない」のだとしたら、チューニングパーツメーカーに対する「大音量マフラー」の要望が高まるのかもしれず、新たな需要が生まれるのかもしれませんね。
VIA: Motoring