| メルセデス・ベンツはハイパフォーマンスカーに関しては「ポルシェを目の敵」にしている |
よって、この新型メルセデスAMG製EVには「タイカンを大きく超える性能」が与えられると考えても良さそうだ
さて、メルセデス・ベンツが「AMG初の専売モデルとなるEV」のティーザー画像を公開。
AMGはもともとメルセデス・ベンツとは全く別の法人としてスタートしていますが、後にメルセデス・ベンツにそのチューニング品質を認められて提携にまで発展し、さらにその後、正式にメルセデス・ベンツに買収される形で同ブランドへと組み入れられています。
併合後は「メルセデスAMG」として活動し、念願の専売モデル「AMG GT」「AMG GT 4ドア」、さらに「AMG SL」を発売しており、そして今回ティーザー画像にて示されたEVが「4番目のAMG専売モデル」そして「初のAMG専売EV」となるわけですね。※SLS AMG エレクトリック ドライブは少量生産限定モデルであった
メルセデスAMG初のEVは「AMG GT 4ドア」後継に
そしてこのメルセデスAMG初のEVは ”AMG GT 4ドアクーペの後継モデル” として企画されており、つまりAMG GT 4ドアクーペは現行モデル限りで販売終了、そしてこの「AMG.EA((AMG エレクトリック アーキテクチャ)) プラットフォームを採用した最初のメルセデス」がその後釜に座るということに。
このプラットフォームはEV専用に設計されており、よって現在のAMG GT 4ドアクーペのようにハイブリッドが存在せず、ピュアエレクトリックモデルのみのラインアップになると言われています。
現時点では非常に偽装が厚いためにディティールを判断することはできませんが、現行AMG GT 4ドアクーペ同様に5ドアハッチバック、そしてリアはクーペ風のリフトバックスタイルを持つと考えてよく、加えてティーザー画像からはアクティブエアロ(リフトアップしたリアスポイラー)も確認可能。※フロントバンパーにはカナードも装着されている
メルセデス・ベンツは現在この新型EVのテストを開始したところで、複数の試験場、大陸、気候帯にまたがる「要求の厳しい、包括的なテスト計画の着手段階」にあると述べていますが、このAMG.EAに採用されるドライブ コンセプトは、”比類のない出力密度、サイズ、重量の組み合わせを提供するアキシャル フラックス モーター テクノロジーに基づいている” 、”革新的なパワーユニットは、新しい高性能高電圧バッテリーと連携して動作する” ことにも言及しています。
なお、このエレクトリックモーターは2021年に買収したYASA社の製造だと見られ、以前の報道では1つあたり480馬力を発生することも確認されているので、仮にこれを4つ装着すれば軽く1,500馬力を超えることに。
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そしてEV専用設計を持つということは「より長いホイールベース」を持つと考えてよく、これは広い室内と高い安定性をこのクルマへともたらすこととなり、ポルシェ・タイカンの強力なライバルになるものと目されます。
ちなみにですが、そのスタイルは(2022年に発表された)ヴィジョン AMGコンセプトに通じるものが与えられるという話もあって、続報を楽しみに待ちたいところですね。
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