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ポルシェがスパに続き、919Evoで次なる挑戦を計画中。ニュルにて自身の持つコースレコードを更新か

2018/04/20

| 919ハイブリッドは「レーシングカー史上最速」に?

ポルシェはル・マンを引退したレーシングカー、「919ハイブリッド」を改良して世界中のサーキットへと挑戦する「ワールドツアー」を開始していますが、手始めにスパ・フランコルシャンにてコースレコードを樹立。
スパ・フランコルシャンは天気が目まぐるしく変わるサーキットとしても有名で(スパ・ウェザー)、これまでのコースレコードはルイス・ハミルトンがメルセデスF1 W07ハイブリッドで記録した1分42秒553。
今回ポルシェではこのタイムを0.783秒短縮した1分41秒770を記録したことになり、つまり「F1よりも性能が優れる」ということを証明しています。

なおドライバーはニール・ジャニ選手、最高速度は359km/h、平均速度は245.61 km/h、とのこと。

ニュルブルクリンクにて、自身の持つコースレコードを更新か

加えてポルシェは公開した最新動画において「ほかのサーキットでも記録に挑戦」することを明かしており」そして次のターゲットはおそらく「ニュルブルクリンク」。
現在、ニュルブルクリンクにおける市販車最速は「911GT2 RS」ですが、これをレーシングカーにまで範囲を広げた場合、1983年のニュルブルクリンク1000kmにて記録されたポルシェ956による「6分11秒13」が最速タイム。

なおポルシェ911GT2 RSのタイムは6分47秒25ですが、生粋のレーシングカーに対して「36秒」しか遅れを取っていないというのは市販車の恐るべき進化の速度をも表している、と思います。



ポルシェ956、919ハイブリッドEvoのスペックは下記の通り

ポルシェ956は1982年に実戦投入されたレーシングカーで、スペックは下記の通り。
とにかく「速かった」という印象しかなく、圧倒的な強さで各レースを支配したことが記憶に残りますが、1983年のレーシングカーの記録が、出力やエアロダイナミクスに優れる現代のレーシングカーによって破られていない、というのは驚きですね(現代のレーシングカーは様々な規制を受けているという関係もありますが)。

エンジン:2.6リッターV6ツインターボ
出力:650馬力
重量:820キロ
全長:4770ミリ
全幅:1990ミリ
全高:1080ミリ

なおポルシェ919ハイブリッド「Evo」のスペックはこちら。
エンジンは後輪、モーターは前輪を駆動する4WDで、つまり「ハイブリッド」。
「ル・マン3連覇」を成し遂げた最強レーシングカー「919ハイブリッド」がベースとなっていて、そこから「規制」を取り払った状態なので、「リミッターが外れた状態」だと言えそう。

956によって成し遂げられた、ポルシェ自身のもつ記録を塗り替えるであろうことは間違いなく、そして記録更新よりも「どこまで速く走れるか」に期待がかかることに。
今後どこまで「記録挑戦」を継続するかは不明ですが、F1が開催されるサーキットすべてにおいてその名を刻むところまでは走り続けてほしい、と思います。

エンジン:2リッターV4ターボ
出力:720馬力(エンジン)+440馬力(モーター)
ハイブリッドシステム:KERS+ERS(排気からの発電)
重量:849キロ
全長:5078ミリ
全幅:1900ミリ
全高:1050ミリ

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