| 2077年のポルシェがどうなっているのか、ボクには想像がつかない |
おそらく、その時代には様々な規制により、企業が自由に活動することが許されなくなっているだろう
さて、ポルシェやフェラーリ、ランボルギーニといったクルマは常にデザイナーの創造心を刺激し続けますが、今回は「2077年のポルシェ」をイメージした”ポルシェ・ニューロ(Porsche Neuro)”なる作品が公開されています。
もちろんこれはポルシェ公式ではなく、いちデザイナーによる個人プロジェクトとなっていますが、そのコンセプトは他に類を見ないものであり、ここで「2077年のポルシェとはどんなクルマなのか」を見てみましょう。
2077年は「ポスト・ヒューマン」時代
まず、このデザイナー氏は「2077年はポスト・ヒューマン」時代だと仮定。
どういうことかというと、人間になんらかのメカをプラスすることで人の機能や感覚を拡張した「バイオメカニカル」な時代が到来するという設定です。
そしてこの2077年のポルシェ”ニューロ(神経)”については、そういった拡張された感覚を用いて運転を行うことを想定しているようですね。
そして車体構造は「3レイヤー」。
ここでは言及されていないものの、用途によってパーツを変更できる汎用性を持つものと思われます。
そしてインスピレーション元は「グラスフロッグ」。
透明のスキン、球状のタイヤなどはグラスフロッグの体や指先にインスパイアされたということになりそう。
かろうじて現代のポルシェとは「カエル」繋がりということになるのかもしれません。
そして面白いのが車体が変形すること。
「フロッグモード」では車幅が拡大し、トラクションを最大化するようですね。
実際の「ポルシェ・ニューロ」はこんな感じ
そしてこちらが実際に「完成状態の」ポルシェ・ニューロ。
ウインドウが一切なく車内と車外とが遮断されたつくりをもっていますが、外部の確認については、車体後部に内蔵された2基のドローンが周囲の情報を認識し、これをドライバーへと直接伝達するもよう。
ちなみにリアホイールにも球形タイヤを採用しています。
最終的な車体構造はこう。
最下層には(おそらく)バッテリーを内蔵するスケートボード、そしてその上に球形タイヤを含むドライブセクション、さらに円形のキャビン、その上に透明のシェル。
車内はこんな感じで極端に狭くなっていますが、おそらくはドライバーの神経に周囲の映像が直接送り込まれることになるため、ドライバーの「感じる」視界は非常に広いんじゃないかと思われます。
カバーを被せた車体はこんな感じ。
こうやって見ると、まだ「ポルシェっぽさ」も汲み取れると思います。
こちらは走行状態。
実際に2077年のポルシェがどうなるのかはまったく(たぶんポルシェにも)わかりませんが、こういった「神経伝達によって車体をコントロールする」システムが登場してもおかしくはなさそうですね。
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