| さすがにポルシェ以外にカレラGTを託すのはちょっと怖い |
それでもけっこうな数のオーナーがここへカレラGTのカスタムを依頼するのかも
さて、米グラハム・レイホール・パフォーマンス(GRP)がポルシェ・カレラGT向けの新しいカスタマイズプログラムを発表。
あくまでも自身でカレラGTを所有していることが前提となるものの(カレラGTそのものの販売、コンプリートカーの販売は行わない)、この「GRP リコミッション・プロジェクト」を通じ、事実上無限大のカスタムができるようになると発表されています。
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ポルシェへと直接オーダーすることでもカレラGTのカスタムは可能だが
なお、ポルシェはちょっと前に「通常のカスタムの幅を超えた」カスタムを行いたい顧客のために、「エクスクルーシブ・マヌファクトゥア・ソンダーヴァーシュ」なるプログラムをスタートさせていますが、これはいわゆるオーダーメイドプログラムであるエクスクルーシブ・マヌファクトゥアの限界領域を押し広げたもの。
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これによってワンオフモデルの製作も可能となり、よって「わざわざポルシェ純正でもないGRP リコミッション・プロジェクトを利用しなくてもいいんじゃないか」という声があるかもしれません。
ただ、このGRP リコミッション・プロジェクトを活用する意味としては、エクスクルーシブ・マヌファクトゥア・ソンダーヴァーシュの約1/4のコストにて、エクスクルーシブ・マヌファクトゥア・ソンダーヴァーシュと遜色ナウディティールとクオリティとを実現できるということ。
今回恋迂回されたサンプルはアメジストメタリックのボディカラーを持ち、フローズンポリッシュブロンズ仕上げのHRE製P104SCホイールが装着されていますが、こういった「社外品」を利用できるのもこのGRP リコミッション・プロジェクトの魅力かもしれません。
インテリアはブラックとグレーの2トーンでまとめられ、1990年代のポルシェ911(964)っぽい雰囲気も感じられますね。
なお、このGRP リコミッション・プロジェクトでは、たんに内外装をリフレッシュするだけではなく、エンジンを下ろしての整備も行われるといい、消耗品は新品に交換され、タイヤもすべて新しいものへ入れ替えられるとのこと(ボディにはプロテクションフィルムも貼ってくれるようだ)。
現時点ではGRP リコミッション・プロジェクトのコストが公開されていないものの、ポルシェの1/4といえど「安くはない」金額なのは間違いなさそうですね。
ポルシェ「カレラGT」はその価値をどんどん上げている
ポルシェ・カレラGTは、もともとポルシェが開発していたレーシングカーが「(諸事情により)レースに出場する予定がなくなってしまった」ということを背景に、その開発コストを吸収すべく急遽市販化が検討されたプロジェクト。
1,500台の限定販売という触れ込みにて発売されることになりますが、最終的に1,270台しか販売することができず、2003年の販売開始から3年で生産が打ち切られています。
カーボンファイバー製モノコックに612馬力を発生する5.7リッターV10を搭載し、トランスミッションは(クラッチが非常に重い)マニュアル・トランスミッションしか用意されず、これもまた(当時ロボタイズドトランスミッションが普及し始めていたので)カレラGTが売れなかった理由だと見る向きもあるようです。
ただ、今となっては「マニュアル・トランスミッション、大排気量自然吸気ガソリンエンジン、シンプルでアナログ」という絶滅危惧種ということもあり、急速に電動化が進みつつある現在の状況においてその評価が高まっており、世の中何が起きるかわからない、といった感じですね(カレラGTが販売されていた頃、まさかこんなに早くガソリンエンジンや自然吸気エンジン、MTが絶滅の危機にさらされるとは誰も思わなかった)。
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参照:TheSupercarBlog