Image:Porsche
| ポルシェはオーナーが「思い思いの」ポルシェを思い描くことを重視し、そのための手伝いをしたいと考えている |
これまでにも「カラー」にこだわった様々なキャンペーン、イベントを展開している
さて、ポルシェは自社のカスタム部門として「エクスクルーシブ マヌファクトゥア」を持ちますが、ここでは通常のオプションを逸脱した範囲のパーソナリゼーションが可能となっています(これで足りなければ、もう一段階上のパーソナリゼーションプログラムとして、ソンダーヴァーシュも控えている)。
そして今回ポルシェが公開したのがそのエクスクルーシブ マヌファクトゥアにて内外装を仕上げたカイエンです。
エクスクルーシブ マヌファクトゥア仕様のポルシェ・カイエンを見てみよう
そこでこのエクスクルーシブ マヌファクトゥア仕様のカイエンを見てみると、カーキっぽい色味を持つボディカラーが採用され(カラー名については触れられていない)、そして現在のポルシェはこういったアンニュイなカラーを多用する傾向があるもよう。
とくに新型パナメーラ、マカン以降のクルマではカラーパレットが一新され、そのイメージを大きく変えています(逆にビビッドなカラーが減っている)。
さらに今回ポルシェが紹介するカイエンには(これもここ最近のポルシェのイチオシである)”ブロンズ”が採用されており、スポーツテールパイプのアウターがなんと「ブロンズ」。
このブロンズは現在世界的な流行でもあり(よって各社ともこのカラーを取り入れており、トヨタもクラウンの内装に採用している)、ポルシェにおいてはパナメーラ登場時にこれを取り入れることになったと記憶していますが、まさかポルシェがそこまでトレンドに敏感になるとは、そしてここまでオシャレになるという事実につき、少し前だと、そしてとくにポルシェファンであれば想像すらできなかったのでは、と思います。
インテリアだとカーボンインレイを持つステアリングホイール、そしてスペシャルレザーやステッチ、オーダーメイドの車検証入れ、キーとキーポーチが紹介されていますが、この「Dare To Dream」という文字が入っているところは自分の好きな文字に入れ替えることができそうですね。
ポルシェはとくに「カラー」に力を入れている
なお、ポルシェはボディカラーに対して強いこだわりをもっていて、しかしそれはフェラーリの「ロッソ」に対するこだわりとはまた異なり、「そのオーナーそれぞれが自身の想いをクルマのボディに反映させることができるように」という考え方。※ソンダーヴァーシュの意味は「特別な願い」であり、ポルシェがいかに「願い」「夢」を重視しているかがわかる
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そしてそのこだわりはボディカラーのみではなくインテリアにおいても現れていて、象徴的な「ペピータ」のほか、こういったチェックもある意味ではポルシェにとってのひとつのヘリテージ。
ちなみにこのタータンチェックはポルシェ創業者であるフェルディナント・ポルシェの娘、ルイーズ(ルイーゼ)のために作られたポルシェ911ターボに採用されていたもの。
このポルシェ911ターボは「生産第一号」であり、(当時の)ポルシェエクスクルーシブによってカスタムがなされていますが、このタータンチェック内装のほか、「運転時には美しいアルプスの風景を眺めたい」という彼女の要望に従い、本来フロントウインドウの上部にあったグリーンバンドを取り除き、「クリアな視界」を実現できるといった独自の仕様が与えられていたようですね。
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