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さよならポルシェ718ボクスターそしてケイマン。ついに受注が終了し内燃機関モデルは生産終了へ、次世代はEVに

ポルシェ718ボクスター

| ただし「ピュアEV」ではなくPHEVあるいはハイブリッドとして再誕の可能性も |

一方、同じプラットフォームを採用すると見られるアウディ「コンセプトC」はEVとしての登場か

最新報道によれば、ポルシェが「718ボクスター/ケイマンの受注を終了した」とのこと。

これは英国Autocarが報じたものではありますが、北米の広報担当者も「受注停止」を認めており、しかし最終的な生産終了時期については明言がなされていないという状況です。※一部では「2025年10月で終了」との情報もあり、それでも正確なスケジュールは依然として不透明

ポルシェ
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ポルシェ718、ついに受注終了

ポルシェは718ボクスターそしてケイマンの後継モデルを「BEV」として開発しているのは既報の通りで、計画のまま進めばその後継は完全電気自動車として登場する予定。

ただしこの計画は2つの側面から変更が示唆されており、ひとつは「開発の遅れ」、もうひとつは「EV戦略の見直し」。

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その結果として、718 EVの市販化は2026年以降にずれ込む可能性、あるいはBEVではなくプラグインハイブリッド、あるいはハイブリッドなど「内燃機関を搭載しての」登場の可能性が高まっています。

  • 当初は2025年モデルとして発売予定だった
  • EV普及の遅れや主要バッテリーサプライヤーの破綻により計画が後ろ倒し
  • ポルシェが出資していた「セルフォース」バッテリー工場からの撤退も影響
ポルシェ
ポルシェはEVに関する優先順位を変更し、電動版718ケイマン・ボクスターの発売を「カイエンEVの後」に。これによってポルシェのスポーツカーは一時的に「911のみ」へ

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まだまだ不透明な次期「718ケイマンとボクスター」


2023年には、欧州市場において718ケイマン・ボクスター、ガソリン版マカンがサイバーセキュリティ規制に適合せず販売終了となっており、一時は「改良によるガソリン版継続」の噂もあったものの、今回の正式アナウンスにより718の(現行モデルでの)ICE版継続は事実上消滅したといって良いかもしれません。

よってここでいったん現行モデルの718の歴史は幕を閉じてしまうわけですが、その「第二章」がどうなるのかについてはまったく状況が読めず、とにかくぼくらとしては「ポルシェからのアナウンスを待つ」しかないという状況でもありますね。

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ポルシェ「718」の歴史を振り返る

ポルシェ「718」は改名前の時代から数えると約30年にわたって“911に次ぐポルシェのミッドシップスポーツ”として進化を続けており、その歴史はおおまかには以下の通りです。

  • 1996年 初代ボクスター登場(928/968の後継として誕生)
  • 2005年 2代目登場、同時期にケイマンが追加
  • 2012年 3代目デビュー、デザインとパフォーマンスを刷新
  • 2016年 4代目で「718」の名を冠し、911由来の高性能エンジンを搭載
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まとめ

  • ポルシェ718ボクスター/ケイマンの受注が世界的に終了
  • 生産終了は2025年中が有力
  • 後継はEVのみ、ただし発売は遅延中。さらには内燃機関(ICE)搭載の可能性も
  • 718のICE時代はまもなく幕を閉じる

ポルシェファンにとっては寂しいニュースですが、新生718シリーズがどのように“ミッドシップの魂”を引き継ぐのかに注目が集まります。

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ポルシェは718ボクスター / ケイマンの電動化に苦慮しているとの報道。バッテリーのミドシップマウント化が難航しているもよう

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参照:Autocar

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