Image:Volkswagen
| フォルクスワーゲンは様々な手法によって「ゴルフの誕生50周年」を祝うことに |
フォルクスワーゲンは「GTI」をひとつのブランドに育て上げようとしている
さて、フォルクスワーゲンは先日「ナゾのゴルフGTI」を発表することを匂わせていますが、その発表日が6月1日(当日にニュルブルクリンク24時間レースが開催される)に行われること、その名称が「ゴルフGTI クラブスポーツ」となること、そしてゴルフ史上最も強力なFWDバージョンとして数々のビジュアルおよび技術的アップグレードによりGTI ラインナップの頂点に立つことを明らかにしています。※GTIクラブスポーツそのものは以前にも追加されているが、今回は”フェイスリフトされた”ゴルフGTIのクラブスポーツ版ということに
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「ニュルで発表」となれば当然記録更新にも期待がかかるが
今回、フォルクスワーゲンはティーザー画像ととともに「少しだけ」情報を公開していますが、新型ゴルフGTIクラブスポーツの技術仕様については多くを語っておらず、「強力な駆動力とハイエンドスポーツサスペンション」を搭載すると述べたこと以外はほぼ不明。
つまり重要な「出力」については明かされていないものの、おそらくは300馬力を超えると見られており、フォルクスワーゲンのいう「ニュルブルクリンクに適応した特別なドライビングプロファイル」、オプション設定となるものの、新しいシャシーセットアップと組み合わせられるDCCアダプティブ シャーシ コントロールをもって「ニュルブルクリンクにおけるFF最速(現在はシビック・タイプRが王者である)の座」を奪還するのではないかと見られています。
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ティーザー画像から判断するに、新型ゴルフGTIクラブスポーツには新しいフロントエンド、イルミネーション付きのVWエンブレム、および新しいLEDライティングユニットが搭載され、フロントバンパーインテークには”よりアグレッシブ”なフィン、そして車体後部には大型ルーフスポイラーやデュアル仕様のアクラポビッチ製エキゾーストシステム、大型化したディフューザーを確認可能。
標準設定のホイールは19インチ、しかしオプションではさらに軽量な(19インチの)鍛造ホイールを選択できることも判明しています。
一方、インテリアだとChat GPTを備えた新しいインフォテインメントシステム(大型タッチスクリーン)、そしてフェイスリフトされた他のゴルフ ラインナップと同様、GTI クラブスポーツではスポーツステアリングホイール上での(操作しやすくなった)新しい物理ボタンの恩恵を受けること、一体型ヘッドレストを備え、かつ高いサポートを誇るフロントシートが備わることが明らかに。
フォルクスワーゲンはさらに「2つのゴルフ」を公開
さらにフォルクスワーゲンはE20燃料(バイオエタノール燃料)を使用してニュルブルクリンクで戦うゴルフGTIクラブスポーツ24h、そしてクラシックなMK1 GTIのレース仕様車についても公開していますが、これらには新型ゴルフGTIクラブスポーツ同様のカモフラージュがなされ、おそらく6月1日にはこれらの姿も白日のもとにさらされることになりそうです。
そして両者のルーフには「50 years of Golf」とあり、フォルクスワーゲンが盛大にゴルフの製造開始50周年を盛大に祝う意思を持つこともわかりますね。
ワンオフとなるゴルフ GTI クラブスポーツ24hは、ワイドボディキット、巨大なスプリッター、TCRスタイルのリアウイングを含むワイルドなエアロ パッケージを特徴とし、搭載されるエンジンは348馬力/450Nm仕様(2.0 TSI エンジンのアップグレード バージョン)。
強力なダウンフォースにもかかわらず最高速度は270km/h、重量は1,170 kgだとアナウンスされています(ゴルフ生誕50周年にちなんでレーシングナンバー50番を付け、マックス・クルーゼ・レーシング・チームによって実際に参戦がなされる)。
そしてもう一つのゴルフGTIは1980年のゴルフGTIのカスタムカーで、大迫力のワイドボディを持ち(スペック詳細は公表されていない)、こちらはKWLモータースポーツとともにニュルブルクリンク24時間レースを戦うことになる、とのこと。
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参照:Volkwagen