調査会社、JDパワーが「自動車の信頼性」に関わる調査結果を発表。
主にパワートレーンに関わるもので、35,000台ものサンプルを調査した結果となっており、ある程度現実を反映しているものと考えてよさそうです。
基本的に「アメリカでの調査」なので日本では販売されていない車種も含まれますが、ここでその内容を見てみましょう(順位は悪い順、つまり”ワースト”順)。
ちなみに10台のうち6台が「フィアット・クライスラー」つまりFCAの車で、そのうち3台はすでに生産が終了となっています。
ダッジやクライスラーについては日本市場では馴染みが薄く、ダッジは2011年に日本撤退、クライスラーの日本正規販売モデルは「300」のみ。
なお、その「300」は今回のリストには入っておらず、日本市場はもしかすると「売ってもクレームにならさそうなモデルだけ」を選んで輸入しているのかも、と考えたりします。
1位:キャデラックATS
最もコンパクトなキャデラックですが、「最下位」という不名誉な結果に。
別の調査(検証)機関、コンシューマーレポートでは良いスコアを出しているようですね。
2位:クライスラー200
すでに生産終了しているモデルで、これは他の調査でも評価が低く、「廃盤もやむなし」かもしれません。
3位:ダッジ・アヴェンジャー
これも生産はすでに終わっており、上のクライスラー200と共通するパーツが多い、とのこと。
4位:ダッジ・チャレンジャー
SRTやデーモンのイメージが強く、「ハイパフォーマンスクーペ」という印象があるだけにちょっと意外。
ただ、JDパワー、コンシューマーレポートともに低いスコアとなっており、イメージと現実はちょっと異なるのでしょうね。
5位:ダッジ・チャージャー
チャレンジャーの4ドア版となりますが、こちらも700馬力を超えるハイパフォーマンスモデルがラインアップされており、やはり意外な結果に。
6位:ダッジ・ダート
ダッジのコンパクトカーという位置づけですが、セールスが芳しくなく、2016年にカタログドロップ。
FCAはより売れるSUVとトラックに集中と発表しており、200/アヴェンジャーとともに「犠牲」になったモデルなのかもしれません。
7位:フィアット500L
品質面にて他の調査でもあまり良い数字ではなく、「値下がり率」も大きいとしてかわいそうな扱いのフィアット500L。
JD、パワーの調査では「トランスミッションに問題」としています。
8位:フォード・フィエスタ
非常に人気のあるコンパクトカーですが、トライブトレーンの評価が今ひとつ。
反面ボディやインテリアは高い数値となっており、ポテンシャルとしては「いいもの」を持っていそうですね。
9位:フォード・フォーカス
これも「ST」や「RS」などハイパフォーマンスモデルが名を轟かせているために「ワースト」ランキングに入るのはちょっと意外。
ただしフィエスタとは異なり「ボディ」「インテリア」含むほぼすべての項目で評価が低くなっています。
10位:メルセデス・ベンツCLA
「ワースト」ランキングになんとジャーマンスリー、しかもメルセデス・ベンツ登場。
意外なことではありますが、メルセデス・ベンツは「悪い方」のランキングに顔をだすことがしばしばあるようです。
調査項目全般的にスコアが低く、あらゆる分野において「平均以下」とのこと。
米コンシューマーレポートが「ベストバイ」「買ってはいけない」車2017年版公開。メーカーで明暗
米国品質アンケートに異変。上位常連だったレクサスが下位に沈み韓国勢が1-2独占
アメリカ人の考えた「買ってはいけない車」10選。なお9台がアメ車の模様
アメリカで「最も1年で価格の下がる車」発表。1位はフィアット500L、10位中8台がセダン
米調査による「ベストSUV」。トヨタ、スバルは人気、反面「信頼性の低さ」ではクライスラー