| アルファロメオは新CEOのもと、大きくその方向性を変化させるものと思われる |
すでにジャン・フィリップ・インペラートCEOには向かう先が見えているようだ
さて、アルファロメオは新型SUV「トナーレ」を公開したところですが、これは内外装のデザイン、そしてその思想についても「最新」かつ「新世代」のものを持つとされています。
デザイン的なものでいえば「3x3」というコンセプトを持つといい、たしかに(トナーレの)ヘッドライト内部には3つのエレメントが反映されていて、それはテールランプにしても同様であり、アルファロメオは今後これを他モデルに採用してゆく可能性が高い、とも言われていたわけですね。※「3」をモチーフと言うと、マセラティをすぐに思い出す
そして今回、それを証明するかのように、インスタグラムから「新型ステルヴィオ(フェイスリフトモデル)に採用されるであろう、トナーレっぽいヘッドライト」の存在が明らかになっています。
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アフターマーケット製パーツという可能性も排除できないが
なお、インスタグラムに投稿された画像からは「ステルヴィオ」ということまではわかるものの、これがフェイスリフト(マイナーチェンジ)を受けるステルヴィオのものであるかどうかの確証はなく、もしかするとアフターマーケット製パーツを装着したカスタムカーである可能性も。
ただ、トナーレが発表されてすぐ、ここまで完成度の高いパーツを試作もしくは製造することは容易ではなく、よってアルファロメオ自社による「新型ステルヴィオ向け」のパーツだと考えていいのかもしれません。
ちなみにトナーレのヘッドライトはこんな感じ。
現行ステルヴィオはこんな感じで「つ」という形のデイタイムランニングランプを特徴としますが、これがトナーレ風に変更されるとなると、その印象は大きく変わることになりそうですね。
イタリアの自動車メーカーは「ちょっとの変化」で大きな効果を演出するのがウマい
なお、イタリアの自動車メーカーは「変更点を最小限にしつつ」その視覚的な変化を大きく見せることに長けているといわれ、よって新型ステルヴィオ、ジュリアについてもボンネットやフロントフェンダーなど「大きな金型」の変更が要求されるパーツについては変更を行わず、ヘッドライトやグリルフレーム、そして前後バンパーの変更程度にて「新しさ」を出してくる可能性も。
トナーレを見ていると、フロントバンパー下部の「横に長い」グリル形状が新しく、これは現在のアルファロメオ(下の画像はジュリア)にはないデザインなので、フェイスリフト版のステルヴィオ、ジュリアではアンダーグリルを横長デザインとし、その両脇にスリットを設けるのかもしれません。
新しいアルファロメオには期待
参考までに、これまでのFCA(フィアット・クライスラー)とPSA(プジョー・シトロエン)とが合併して「ステランティス」が誕生するにあたり、グループ内のブランドにてCEOがシャッフルされており、現在のアルファロメオCEOはプジョーからやってきたジャン・フィリップ・インパラート氏。
そして同氏は(当然ながら)アルファロメオを立て直すという使命を負っており、ずっと下がりっぱなしだった同社の販売を回復させる必要があるわけですね。
一方でグループの意向に従う必要もあるため、2027年までにはラインアップを完全電動化するとしつつ、アルファロメオはグループ内で「ドライバビリティ重視」というポジションを確立することを狙っており、さらに対外的には「BMWのようなブランド」になりたい、とも(プレミアムブランドでありながら若々しく、スポーツイメージが強い)。
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よってジャン・フィリップ・インパラートCEOはそのための具体的な行動を(トナーレにて)開始しており、それを今後ほかのモデルに波及させると考えるのが自然なのかもしれません。
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参照:instalfisti