| もしかすると今後プロサングエの客層はこれまでのフェラーリとは異なる層へと移行し、カスタムが盛んになるのかもしれない |
ランボルギーニにおいても、「ウルス」は他モデルとはやや異なる様相を呈している
さて、ここ最近アグレッシブにフェラーリやランボルギーニのチューニングプログラムを発表している米国のチューナー、DMC。
今回はまだ実際に納車が開始されていないフェラーリの最新モデル「プロサングエ」のエアロパーツを発表しています。
もちろんこれは2次元上にて制作されたものですが、その最大のトピックは片側3センチワイドになるというフェンダーエクステンションで、そのほかにはサイドスカート、そしてテールゲートスポイラー、ルーフスポイラーも追加されているようですね。
いずれのパーツもカーボンファイバー製
DMCによれば、これらいずれのパーツも軽量なカーボンファイバーによって作られており、(DMCいわく)純正品質を超えるプリプレグカーボンを使用し、フィニッシュはマットもしくはグロス仕上げを選択可能。
なお、プロサングエには、そのビジュアルウエイトを引き下げるために別体式フェンダーや大きなサイドステップが装着されていますが、今回のDMCのボディキットは、フェラーリのこういった構造をうまく活用した手法だとも言えそうです(これらパーツがなければボディカラー同色面積部分が増えるので、全体的にボッテリ見えてしまう)。
そしてDMCはボディキットだけではなくZESAD社によるチタン製エキゾーストシステムを装着することを想定しており、これはもちろんスイッチひとつでドライバーがバルブを制御し、パイプからのサウンドを変化させることができるデバイスを内蔵しています。
それに加え、見たところではホイールも変更されているようですね(ワイドボディ化されているので、やはりタイヤ/ホイールは外に出さなくてはならない)。
おそらくプロサングエの顧客はこれまでとは異なる人々になりそうだ
なお、プロサングエは当初フェラーリの重要顧客のみに販売され、つまり既存フェラーリオーナーしか入手できないと言われていますが、ひととおりフェラーリオーナーに行き渡った後は広く門戸が(一般の人々に)開かれることになるものと思われ、かつてのカリフォルニア、そしてローマのように、フェラーリに新しい顧客をもたらすという役割が課せられるものと思われます(カリフォルニア、ローマのオーナーの70%がはじめてフェラーリを購入する人々だと言われる)。
ただ、そうなるとフェラーリの客層が変わってしまうのもまた事実であり、中には「自分仕様に」フェラーリのヘリテージを無視してカスタムしてしまう人々も登場するものと思われ、そういった人々にとってはこういったDMC、そしてマンソリー、ZACOEなどのチューナーは「比較的ありがたい」存在なのかもしれません(クルマの楽しみ方が多様化することは悪いことではないと思う)。
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